日産・新型フェアレディZの量産仕様とプロトタイプは「どこがどう違うのか」比較してみた。改めて見比べてみると、変わっていないようで少々変わっているところもあるんだな…

意外に公開されていなかった新型フェアレディZプロトタイプと量産モデルのエクステリア比較

さてさて、2021年8月18日に世界初公開された日産のビッグマイナーチェンジ版・新型フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, Z34)ですが、今回発表された市販モデルに対し、2020年9月16日に公開されたプロトタイプモデルとのエクステリア比較ができていなかったため、細部も含めてチェックしていきたいと思います。

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日産CEOの内田誠 氏曰く、プロトタイプモデルはほぼ90%が量産モデルに近い内外装デザインであると説明済みですが、実際のところ、本当に量産モデルと大きな違いは無いのか気になるところ。

プロトタイプモデルと量産モデルでは、どういったところが変更されたのかチェックしていきましょう。


新型フェアレディZのプロトタイプモデルと量産モデルを比較していこう

早速プロトタイプモデルと量産モデルのエクステリアを比較していきましょう。

左側がプロトタイプモデルで、右側が量産モデルになります。

ボディスタイルとしてはZ34/Z33から引き継がれた2ドアスポーツクーペで、フロントの”こ”の字型LEDデイタイムランニングライトや単眼LEDヘッドランプ、そして”こ”の字の上部が点滅するLEDフロントウィンカーなど、細部の作りは基本的にプロトタイプも量産モデルも同じ。

なおプロトタイプモデルと量産モデルでは、撮影されたモデルスタジオの明るさの関係により、サンプルモデルの陰影が異なったり、ボディカラーの色味が変化したりと、細かく見ていくと違いが多く見えるようにも感じますが、実際のところはカラーコードも全く同じイカズチイエローとなっています。

新型フェアレディZを比較①(フロントマスク)

続いては新型フェアレディZのフロントマスクを見ていきましょう。

顔つき自体は基本的に同じで、スクエア型のフロントグリル周りやフロントフードのセンターの盛り上がりなどはほぼ同じ。

ただ、プロトタイプでは確認できたフロントバンパー両端にある縦型基調の折り目のようなデザインが量産仕様では確認できないため、この辺りのプレスラインは量産仕様にトーンダウンした可能性が高そう。

あとは撮影時のライティングによる陰影も影響してなのか、フロントグリルパターンがプロトタイプでは確認しづらいですが、よ~く見て見ると水平基調のスクエア型グリルパターンが採用され、センター下部にはセンサーのようなものも確認できるため、この点は基本的にキープコンセプトといったところでしょうか。

おそらく日産としても、プロトタイプモデル=量産モデルという形でほぼ完成形に仕上げてきたのだと思うのですが、ここまでプロトタイプモデルを忠実に守る量産モデルも珍しいのではないかと思います。

プロトタイプモデルと量産モデルの新型フェアレディZのサイドビューやリヤビューは、以下の次のページにてチェック!