トヨタの長納期問題は新型ランドクルーザー300だけじゃない!何とフルモデルチェンジ版・新型タンドラも納期1.5年以上に…更に一部改良版・日産の(2022年)新型マキシマのグレード別価格帯も明らかに

フルサイズピックアップトラックの新型タンドラは、日本円に換算して約414万円~とリーズナブル

さてさて、2021年9月20日に世界初公開されたトヨタのフルモデルチェンジ版・新型タンドラ(Toyota New Tundra)ですが、このモデルがいよいよ同年12月より北米のトヨタディーラーにて展示される予定となっていますが、何と11月中旬時点での納期が最大1.5年以上にまで伸びているとのこと。

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これは海外カーメディアCarsDirectの取材にて明らかになったもので、アメリカ・カリフォルニア州のLongo Toyotaの担当営業によれば、「あくまでもグレードやオプション内容によって最大1.5年かかるというものではあるが、最も納期の早いグレード/オプション内容でも4か月以上はかかる」と語っています。

一体なぜこのような問題が起きているのでしょうか?


世界的な半導体(チップ)供給不足が原因のようだ

なおLongo Toyotaの情報によると、どうやら新型タンドラの大幅な納期遅れが生じているのは、世界的な半導体(チップ)の供給不足が影響しているからとのことで、2022年2月末までにロサンゼルスエリアに出荷される新型タンドラの台数は僅か61台のみだそうです。

ちなみに先ほど、「グレード/オプションによって納期が異なる」との説明がありましたが、最も納期がかかるのはハイパフォーマンスグレードのタンドラTRD Proで9か月~1.5年(もしくは1.5年以上)、そしてフルオプション装備の新型タンドラを求めている場合は、チップを多用しているオプションもあるため、2022年内の納車は限りなく不可能に近いそうです。

新型タンドラは「かなり売れている」というわけではない

つまり、「アメリカにて爆発的に新型タンドラが売れている」というわけではなく、(2022年)フルモデルチェンジによりチップを使用する割合が増えてしまったために、その分生産・組立ができないパーツが多くあり、期日通りに出荷できないという問題が発生しているのだそう。

もちろん、アメリカではフルサイズSUVやフルサイズピックアップトラックといった、アメリカならではの道路事情を鑑みたビッグサイズモデルが売れていることは間違いないのですが、フォードやシボレー、GMCといった競合モデルに比べると売れておらず、しかも新型タンドラはV8エンジンからV6ツインターボエンジンへとダウンサイジング化しているため、アメリカユーザーにとっての魅力ともいえる「排気量で走る」という魅力が薄れてしまったのかもしれません。

新型ランドクルーザー300は「売れ過ぎ&部品供給不足」で長納期化している

一方で日本市場では、新型ランドクルーザー300(New Land Cruiser 300)の長納期化が加速し、トヨタ公式ホームページでは「2年以上」と回答しているものの、一部のトヨタディーラーでは「5年以上」「7年以上」と様々で、それだけ予想外の受注数が入っているそうです。

なお新型ランドクルーザー300は、主に中東市場を中心に販売しているそうで、月産で見てみると中東が約1万台に対し、日本への割り当て台数は僅か約600台ほど。

それに対して日本でのバックオーダー数は2万台を優に超えているため、単純計算で考えても全てを捌くには約3年はかかると予想してもおかしく無く、その頃には年次改良やマイナーチェンジのタイミングでもありますし、まずは回答通りに納車されるのかどうか?という不安もあるかもしれないですね。

北米市場向けの日産マキシマが2022年モデルとして年次改良へ!気になるグレード別価格帯は、以下の次のページ(2ページ目)にてチェック!