とんでもないお宝が出てきたな…超希少なトヨタ2000GTをシェルビーがチューニングしたレーシングモデルが世界に3台のみ存在！その内の1台が競売に出品へ
こんなとんでもないモデルがどこから見つかったのかも気になる
トヨタが1960年代に発表・発売したクラシックスポーツカーといえば2000GTですが、何とこのモデルをベースに、キャロル・シェルビーが独自チューニングとレーシング技術のノウハウを活かしたレーシングモデルが存在します。
そのモデルというのが、1968年に僅か3台しか製造されいてないシェルビー・トヨタ2000GT(Shelby Toyota 2000GT)で、2022年3月4日にアメリカアイランドセールにて開催されるGooding＆Companyオークションに出品されることが明らかとなりました。
一体どれほどの価値を持つのか？シェルビー・トヨタ2000GTはどのようなモデルなのか？早速チェックしていきましょう。
紆余曲折あってキャロル・シェルビーによって手掛けられた唯一のトヨタレーシングモデル
こちらが世界に僅か3台しか存在しないという希少なシェルビー・トヨタ2000GT。
本来であれば、トヨタはファストバックのデイトナコブラ(Daytona Cobra)のデザイナーであるピート・ブロックがSCCA(スポーツカー・クラブオブアメリカ)のC-Productionクラス用として2000GTを準備するようアプローチしていたものの、最後の最後の取引において、シェルビーのトップであるキャロル・シェルビー氏が支配権を握ることに。
これにより、ピート・ブロックは、ダットサンとパートナーシップを組むこととなり、510セダンや240Z(日産の初代フェアレディZ)の開発を手掛けることになりました。
様々な経緯があるなかでキャロル・シェルビーとトヨタによって開発が進められたシェルビー・トヨタ2000GTですが、エクステリアはシェルビー・コブラをイメージするかのようなブルーのアクセントカラーが印象的で、従来2000GTの遮音材や断熱材を完全に排除し、更にマグネシウムホイールに装着された幅広で低扁平なレーシングタイヤを装着。
足回りについては、専用サスペンションとコニ製スプリング、そしてショックアブゾーバーをアップグレードし、適度な高さと過激な走りを提供しつつアンチロールバーも装備。
改めて2000GTのサイドフォルムは世界トップクラスの美しさを誇る
サイドビューから見る2000GTの美しさは、これまでのトヨタのスポーツモデルではトップクラスだと考えていて、このモデルの美しきフォルムがレクサスの新世代ピュアEVスポーツカーでLFAの後継モデルともいわれているLexus Electrified Sportにも受け継がれているそうです。
シェルビーチューニングにより最高出力 約200hp発揮
気になるパワートレインですが、2000GTの排気量2.0L 直列6気筒エンジンをベースにしつつ、独自チューニングにより最高出力148hp → 約200hpへと向上しています。
内装はシンプルでレーシーなスポーツシートに3連式シートベルト(ヘッドレストは無し)。
内装もまさにレーシング仕様。
なぜトヨタ・シェルビー2000GTは1年足らずでプロジェクト終了
なお1968年には、先ほどのSCCAレースにおいてライバルのポルシェやロータス等と速さを競うことになるわけですが、残念ながら宿敵ポルシェに勝つことはできなかったものの、成績としては決して悪いものでは無かったそうです。
このレースが終了した後、シェルビー・トヨタ2000GTプロジェクトは1年足らずで終わりを迎えてしまうわけですが、なぜプロジェクトが継続されなかったのかは一切不明。
そしてシェルビー・トヨタ2000GTは、僅か3台しか製造されなかったことからかなり希少性が高まっているわけですが、改めてこのモデルがどこで発見されたのかも不明。
最後に本モデルの予想落札価格ですが、残念ながら「どれだけの価値を持つのか全く見当もつかない」とのことで、少なからず100万ドル(日本円に換算して約1.2億円)以上になる可能性は高そうです(出品元はRoad and Track)。
【1967 Toyota-Shelby 2000 GT | Amelia Island Auction 2022】
2000GTの面影が残る新型Lexus Electrified Sport
ちなみに以下の動画が、トヨタ2000GTのサイドフォルム、そして面影がしっかりと残っているLexus Electrified Sport。
レクサスLFAの実質的な後継モデルになると思われ、内燃機関からピュアEVへと移行する通過儀礼のような動画になっていますね。
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Reference：CARSCOOPS