これで公道走れるんだぜ…「圧倒的な車高の低さ」を持つ日産R390 GT1がスーパーカーイベントに登場!ちなみにヘッドライトはフェアレディZ(300ZX/Z32)からの移植【動画有】
日産最高峰のスポーツカー/レーシングカーといえば、GT-R R35でもフェアレディZでもなく「R390 GT1」
イタリア・コモ湖のほとりにて開催されたコンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ(Concorso d’Eleganza Villa d’Este)2022にて、何とも珍しい日産のスーパースポーツカーが登場し大きな話題となっています。
この日は、イタリアのレーシングカーでお馴染みフェラーリF40 LMやマセラティMC12などが特別に並べられましたが、それら幻のモデルたちとも一切見劣りせず、むしろその圧倒的な存在感でギャラリーからの注目を集めた一台です。
そのモデルというのが日産R390 GT1で、同社が1990年代後半にル・マン24時間耐久レースのために、トム・ウォーキンショー・レーシング(TWR)の協力のもとで開発されたスポーツカー/レーシングカーです。
一体どんなモデルなのか?早速チェックしていきましょう。
その存在感と車高の低さはレーシングカーそのもの
こちらが今回、コンコルソ・デレガンツァ・ヴィラ・デステ2022にて特別展示されたという日産R390 GT1のロードゴーイングモデル。
実はこのモデル、サーキット走行が可能である一方、公道走行も可能な一台。
マセラティMC12やフェラーリF40 LM同様に、公道仕様に一部改造しているとのことですが、走行可能なポイントも限られ、ちょっとした段差でも簡単に腹下を擦りそうなほどに極低。
そのエクストリームな見た目やスタイリングは、先述の通りF40 LMやマクラーレンF1を彷彿とさせるものがありますが、見た目だけでなくパフォーマンスもかなり高め。
この見た目で車体重量はマツダ・ロードスターと同じぐらい
リヤクォータービューはこんな感じ。
ボディサイズとしては、全長4,720mm×全幅2,000mm×全高1,140mm、ホイールベース2,720mmと、とにかくワイド&ロー。
そして車体重量は、僅か1,100kgほどとマツダ・ロードスター(MX-5 Miata)と同じぐらいの軽さというのも注目ポイントだと思います。
フロント・リヤオーバーハングはかなり長めで、巨大な固定式リヤウィングも相当なインパクトを持ちますが、パッと見た感じリヤフェンダーよりも更に外側に張り出しているようにも見えたり…
サイドウィングには「R390 GT1」のエンボス加工が施され、更にスポーティなレッドにペイントされているのも中々に刺激的。
テールランプは丸型4灯式ですが、マフラーはリヤエンドではなく両サイド2本出しのクワッドエキゾーストとフィニッシャーをインストールしています。
圧倒的な存在感ながらも、1990年代に忘れ去られたスポーツカーとしても有名に
少し分かりづらいとは思いますが、上の赤丸の部分がマフラー。
両サイドに停まっているMC12やF40 LMよりも、圧倒的な注目を得たR390 GT1。
グラントゥーリズモ(GT)の影響でその知名度が上がったともいわれていますが、それまでは「忘れ去られた1990年代のスポーツカー7選」にも選ばれていました。
参考までに、忘れ去れらた7台のスポーツカーは以下の通り。
①:パノス・エスペランテGTR-1
②:アストンマーティンV8ヴァンテージル・マン
③:ジャガーXJR15
④:ポルシェ911GT1
⑤:日産R390
⑥:メルセデスCLK GTR
⑦:TVRスピード12