えっ、これトヨタ・ハイエースじゃないの?中国が2009年に販売したピュアEVバン・ジョイロングE6がハイエースにそっくりだった件。オーストラリアでは人気モデルのようだ

2022-07-06

引き続き、トヨタ・ハイエースにそっくりな中国製ジョイロングE6を見ていこう

参考までに、中国ジョイロングE6はガソリンエンジンを搭載するA6と全く同じプラットフォームを採用するため、ボディサイズも全長6,010mm×全幅1,880mm×全高2,320mm、ホイールベース3,720mmと同じ。

乗員定数は、12人乗りと14人乗りの2種類をラインナップしますが、オーストラリア市場だと12人乗りが通常の運転免許証で運転できる最大人数とのこと。
※中国市場では14人乗り/16人乗り/17人乗りの3種類をラインナップ

運転席周りもハイエースにそっくりだな…

コックピット周りはこんな感じ。

メーターからセンターインパネまで、ハイエースとそっくりな部分が非常に多く、このあたりの中国のブレない姿勢と発想力?には驚かされるばかり。

なお小型インフォテイメントタッチスクリーンやリバースカメラ、マニュアルエアコン、電気的に展開可能なサイドステップ、折り畳み可能なリヤシート、6スピーカーサウンドシステムは全て標準装備。

安全装備に関しては、2009年式ということもあって非常に簡素的で、フロントエアバッグやABS、EBD、ディスクブレーキを標準装備。

コーナーセンサーやアダプティブクルーズコントロール、ブラインドスポットモニターなどのドライビングサポートは搭載されていません。

参考までに、こちらがトヨタ・ハイエースのインテリア。


ジョイロングE6のパワートレインと価格帯もチェックしていこう

気になるパワートレインですが、86.1kWhの液冷却式バッテリーとシングルモーターを搭載することで、システム総出力82ps/システムトルク382Nmを発揮。

航続可能距離としては、都市サイクルで300km、高速道路では280kmとそこそこ走れるスペックのようです(20Aだと5時間、32Aだと4時間未満でフル充電可)。

なおバッテリーパックは、中央の低い位置に搭載されているため、「通常のバスよりもコーナーでの安定性が大幅に向上している」とのこと。

最後にジョイロングE6の気になる価格帯ですが、車両本体価格が90,000オーストラリアドル(日本円に換算して約864万円)と中々の価格設定。

安全性能やパフォーマンスなどを考慮すると割高に感じるものの、12人/14人乗りのマイクロバスのような役目を果たせる一台と考えると、オーストラリア市場では需要のある一台なのかもしれません。

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Reference:CARSCOOPS, Joylong