いや早いな…アメリカにて「即納可能な」ビッグマイナーチェンジ版・日産の新型フェアレディZ(RZ34)が早くも販売中!何と特別仕様車Proto Spec×2台も…気になる価格は?
アメリカでは新型フェアレディZが早くも各ディーラーに入庫しているようだ
さてさて、2022年夏頃に日本でも発売予定となっている日産のビッグマイナーチェンジ版・新型フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, RZ34)ですが、まだまだユーザー向け車両の具体的な生産・出荷・納車時期は明確になっておらず、更には正式に発売前に同年7月末で受注一旦停止になるなど、発売前から大変な状況が続いています。
こうしたなか、アメリカ市場では一足早く新型フェアレディZの試乗車・展示車に加え、ユーザー向け車両や見込み発注分と思われる車両が続々とディーラーに配備されているとのこと。
そして早くも見込み発注分&即納可能な個体が、アメリカの日産正規ディーラーにて販売されていることが判明しました。
アメリカでは、新型フェアレディZを販売するために様々な条件をクリアしなければならない
こちらが今回、アメリカの日産正規ディーラー・グアム店にて販売されている新型フェアレディZ。
何と1台だけでなく3台もの個体が販売されているとのことですが、ちょっと驚きだったのが、そのうちの2台がアメリカ限定240台のみとなるイカズチイエロー×スーパーブラックルーフの特別仕様車Proto Specで、残り一台が上位グレードPerformanceのセイランブルー×スーパーブラックルーフ。
本来、アメリカでは新型フェアレディZを販売する場合、以下の条件をクリアしない限りは販売ができない仕組みになっているのですが、もしかすると日産グアムでは370Zが爆発的に売れたディーラーなのかもしれませんね。
①:エントリーグレードSportと上位グレードPerformanceに関しては、販売店が2018年1月~2022年12月までに370Z/Z34を販売したことのあるディーラーにのみ振り分ける。一定期間が過ぎた後、最低1台は振り分けられる
②:①の期間までに、370Z/Z34を10台以上販売したディーラーは、SportとPerformanceだけでなく、特別仕様車Proto Specも1台販売できる
③:①の期間までに、370Z/Z34を30台以上販売したディーラーは、SportとPerformanceだけでなく、特別仕様車Proto Specを2台販売できる
④:特別仕様車Proto Specは240台のみの限定モデルとなる
⑤:新型フェアレディZの発売は2022年8月を予定し、まずはProto Specから優先、その後SportとPerformanceを販売する
⑥:全グレードの販売が開始された後、90日が経過してから通常の割当方法に戻す
日産グアムでの気になる販売価格と、新車販売価格とも比較していこう
ちなみにこちらが、Facebookマーケットプレイスにて販売されている新型フェアレディZ×3台。
アイコンは全てイカズチイエロー×スーパーブラックルーフですが、一番上がセイランブルー×スーパーブラックルーフのPerformance、下2台がイカズチイエロー×スーパーブラックルーフのProto Specになります。
それぞれのディーラー販売価格を見ていくと以下の通り。
【日産USAグアムにて販売されている新型フェアレディZの価格一覧】
◇Performance(セイランブルー×スーパーブラックルーフ):58,287ドル(日本円に換算して約801万円)
◇Proto Spec(イカズチイエロー×スーパーブラックルーフ):61,287ドル(日本円に換算して約842万円)
◇Proto Spec(イカズチイエロー×スーパーブラックルーフ):61,287ドル(日本円に換算して約842万円)
そして日産USA公式が発表した車両本体価格は以下の通り。
【日産USAが発表した新型フェアレディZのグレード別価格帯一覧】
◇Sport:[6MT or 9AT]39,990ドル(日本円に換算して約549万円)
◇Performance:[6MT or 9AT]49,990ドル(日本円に換算して約687万円)
◇Proto Spec:[6MT or 9AT]52,990ドル(日本円に換算して約728万円)
こうして見ると、新車での車両本体価格に対して+9,000ドル(日本円に換算して約+120万円)ぐらいの価格アップといったところでしょうか。
円安の影響もあるとは思いますが、オプションや諸費用分なども考慮すると、そこまで極端に高額な販売価格ではなさそう。
ちなみにアメリカ市場では、2022年7月末を過ぎても引き続き販売を継続するとのことで、おそらく日産としては円安が続く内に優先的に生産・出荷していくのではないかと予想されます(2022年7月中旬時点で、日本国内向けのユーザー車両の生産はスタートしていないので)。