トヨタ新型GR86でスポーツ走行→エンジンが故障したオーナーに急展開!「ドリフトなんかしたら故障するし保証修理なんかできない」と拒否したディーラーが突如として非を認め保証修理することに
SNSの力はある意味怖ろしい…今回の一件が全世界に拡散され、保証修理を拒否したトヨタディーラーは大炎上
前回のブログより、トヨタ新型GR86を所有するオーナーのBlake Alvarado氏が、走行会イベントにおいてGR86でスポーツ(ドリフト)走行していたところ、突如エンジンが故障してしまい、トヨタディーラーにて修理を依頼した件について、新たな進展があったため見ていきましょう。
トヨタディーラー側が「こんな使い方をしたら壊れるのが当たり前だ。車に負担を与えるような使い方をすれば、保証修理はできなくなる」と一方的に拒否し、更に修理費用として11,000ドル(日本円に換算して約147万円)を請求されることになるわけですが、この話題がSNSだけでなく世界のカーメディアにもよって取り上げられたことにより事態は急展開に。
何とあれだけ保証修理を拒否していたトヨタディーラー側が「保証の範囲内として無償・保証修理する」と回答し、加えて現地トヨタの役員までもが登場し、オーナーに謝罪するほどの大事にまで発展しています。
今回の一連の流れをおさらいしてみよう
ちなみに今回このような事態に発展するまでの経緯を、以下の通りまとめていますので、おさらいも兼ねてチェックしていきましょう。
走行会のイベントにおいて、Blake Alvarado氏の(2022年モデル)新型GR86のエンジンが故障
※購入して1年も経過しておらず、走行距離は約21,000km↓
故障の要因としては、ガスケットの一部がオイルラインに混入してしまい、オイルの循環が阻害されてエンジン破損
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オーナーがトヨタディーラー側に修理を依頼するも、それをディーラーが拒否
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ディーラー「GR86でドリフト(スポーツ)走行したら壊れる。そんな使い方をしたら保証の適用外だ」と一方的に拒否、保証修理ではなく11,000ドル(日本円に換算して約147万円)の修理見積が提示される
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今回の流れについてオーナーがSNSにてアップしたところ拡散されディーラーが大炎上
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世界のGR86オーナー含め、「トヨタ公式YouTubeでもGR86のドリフトを全面的にアピールし、スポーツ走行も楽しんでほしいと言っていたのに、あのアピールは何だったんだ!虚偽広告だろ」と激怒→ディーラーは更に大炎上
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立場が逆転し、トヨタディーラーが今回の件について非を認め、保証修理にて対応
やはり決め手は新型GR86のプロモーション(広告)動画
今回の有償修理から無償・保証修理に逆転したきっかけが、やはりトヨタが大々的にアピールしていたGR86や先代86、そしてAE86によるドリフト動画。
トヨタはこの動画で「新型GR86でのスポーツ走行を楽しんでほしい」というメッセージを込め、更にGR86所有者に対しては、National Auto Sport Association(NSASA)のハイパフォーマンス・ドライビング・イベント(HPDE)またはNASA育成イベントに参加するための権利を付与しています。
つまり誤用やレースなどの活動に起因する損傷を除いては、今回のような対象となるベント走行会で常識の範囲内であれば、保証修理の対象としているものの、これも状況や使い方によって異なるためケースバイケースで評価されることになります。
今回トヨタディーラーが大炎上となったのは、そういった正規の走行会イベントにてオーナーが常識の範囲内でスポーツ走行を楽しんでいた際にエンジンが故障してしまったために、「トヨタディーラーが一方的に保証の適用外と判断するのはおかしい」と投げかけ、更に他のGR86オーナーでも同様のエンジンブロー/故障が見受けられたことから、「そもそもエンジンの設計や製造に何かしらの問題があったのではないか」といったところにまで発展しています。