トヨタ新型GR86でスポーツ走行→エンジンが故障したオーナーに急展開!「ドリフトなんかしたら故障するし保証修理なんかできない」と拒否したディーラーが突如として非を認め保証修理することに

トヨタ新型GR86のエンジン故障に関する複数の報告が挙がっている場合、最悪の場合はリコールに発展することも

なおこういった不具合については、前回のブログでもお伝えした通り、海外だけでなくFT86Club.comやSNSを通して日本国内でも同様の不具合が生じているとのこと。

内容としては、オイルパンのシールパッキンが剥がれてしまい、エンジン内部の配管に詰まるというものですが、現時点で「どのような理由で発生したのか」については(メーカーからも)明らかになっておらず、ユーザーの使い方によるものなのか、はたまた製造工程や根本的な構造に原因があるのかも不明。

とはいえ、海外ユーザーだけでなく日本国内でもSNSを通して複数件の不具合が報告されていることを考えると、場合によっては保証の範囲内として対策品に交換したり、「エンジンが停止して走行不可能」と大々的に取り上げられるのであれば、リコールという形で対応が進められることも考えられるかもしれません(過去に先代86が、エンジン内のバルブスプリングと燃料ポンプを無料で交換するリコール作業を実施済み)。


GR86で不具合が生じるのであれば、スバル新型BRZも同様の報告があっても不思議ではないが?

なおこの不具合に関しては、今のところトヨタ新型GR86に多く発生していますが、生産・出荷台数の影響もあるからなのか、元々のエンジン開発・製造を担当しているスバルからは何の報告もあがっておらず、新型BRZがエンジンブローで走行不可となった、という例も今のところ無し。

なお新型BRZも、GR86同様にドリフトを全面的に押し出したFRスポーツクーペとしてPRされ、同様の例でエンジンブローともなれば大問題になるでしょうし、大規模リコールも避けられないかもしれませんね。

なお今回の問題に関しては、トヨタは以下のような見解を示しています。

「問題の2022年モデルとなるGR86問題に関して、Toyota Gazoo Racingブランドはファンやユーザーによって推進されており、クローズドコースの設定を含む、ドライバーが車両を使用する可能性がある場所で信じられないほどの体験を提供することに重点を置いていて、保証の範囲内で駆動するよう設計しています。

車両保証については、誤用やレースなどの活動に起因する損傷を除外しますが、GR所有者に無料で提供されるNational Auto Sport Association(NASA))のHigh Performance Driving Events (HPDE)または、同様のNASA教育イベントに参加するだけでは、それ自体は保証されず無効となることもあります。そのため、保証請求はケースバイケースで評価されます。

今回の詳細な調査に基づいて、この場合のAlvarado氏の車両の修理は保証の対象であると判断しました。

車両に問題が発生したお客様には、正規のトヨタ販売店に連絡するか、販売店が問題を解決できない場合は、トヨタ・ブランド・エンゲージメントセンター(1-800-331-4331)に電話することをお勧めします。」

以上の内容を拝見するに、Blake Alvarad氏のGR86が(常識の範囲内とは言いつつも)どのような経緯で保証の範囲内に該当したのかは不明ですが、まずは無償にて修理して頂けるだけでも大きな進展ではあるものの、そもそも同氏のGR86には、既に中古の別のエンジンが載せられているため、このエンジンを取り外して修理するための費用もメーカー側が負担する可能性も考えられるかもしれませんね。

関連記事

Reference:BlakeAlvarado(Facebook), motor1.com