レクサス新型LFAⅡにはマニュアルトランスミッション(MT)が搭載されるかもしれない?bZシリーズ/EV SPORT向けに出願されたフェイクMTの特許が関係しているかも
トヨタ/レクサスはいつもユーザーを楽しませてくれるが、一方で既存モデルの生産や納期の対策も進めてほしい
国産車史上最高額を誇り、国産スポーツモデルの中でも最高峰とも言われているレクサスLFA。
世界限定500台のみ製造され、生産する度に赤字にもなると言われる究極の一台ですが、このモデルの後継に位置する新世代ピュアEVスポーツカーLexus Electrified Sport Concept(レクサス・エレクトリファイドスポーツ・コンセプト)に関する新たな情報が展開されています。
海外カーメディア・トップギア(Top Gear)のインタビューにて、レクサスChief Branding Officer(CBO)である佐藤恒治 氏は「ドライバーの関与を高めることを目標に、ピュアEVパワートレインと組合せて”ある種のマニュアルトランスミッション(MT)/マニュアルギアボックス”を搭載することができる。レクサスのドライビングダイナミクスの未来を示すショーケースとなり、レクサスのドライビングシグネチャー全体を表現する」とコメントしています。
新型LFAⅡ開発の課題は「LFAの興奮をピュアEVでも表現すること」
レクサスLFAといえば、トヨタとヤマハ発動機との共同開発によって実現した排気量4.8L 1LR-GUE型のV型10気筒自然吸気エンジンを搭載し、更にエンジンサウンド創りにはヤマハも参画。
求められる高品質に応えるため1台/日のセル生産方式を確立した究極の国産スポーツカーですが、その魅力の一つがエキゾーストサウンドで、「天使の咆哮」ともいわれる甲高いサウンドは、ランボルギーニやフェラーリの自然吸気サウンドでも中々実現できないほどの完成度でした。
この官能的なエキゾーストに人々は魅了され、2010年に販売されて10年以上が経過としている現在でも(2012年に生産終了)、LFAは常に国産スポーツモデルのトップを走り続けています(っというかLFAも10年経過していたのか…)。
こうしたLFAにて体感してきた興奮を、ピュアEVスポーツカーの新型LFAⅡでも表現できるようにすることが開発チームの主な課題となっているそうで、「EVパワートレインが新しいスーパーカーのトルクと応答性の点でLFAよりも優れたものにするだろう」と語っており、更にBEVを採用することにより「ドライバーは入力に対するより迅速なレスポンスを期待できる」と追加でコメントしています。
新型LFAⅡのMTは、2022年2月に出願されたフェイクMTが関係している?
そしてここから肝心なのが、新型LFAⅡのトランスミッションについて。
これについて佐藤 氏は、マニュアルトランスミッションの可能性についても示唆。
どうやらシミュレートされたマニュアルトランスミッションのラインナップを検討していて、効率だけでなくドライバーと機械の間の関与を高めるための「クレイジーなこと」であると説明。
おそらくこれは、2022年2月にトヨタが特許出願した「ピュアEVスポーツカー専用のフェイクマニュアルトランスミッション(MT)」のことを指しているのだと考えられますが、これには様々な疑問点や課題も多いために、「本当にピュアEVスポーツカーに搭載できるのか?」「コストはどの程度かかるのか?」「ただの飾りではないのか?」などの声もあるようです。
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