世界初の6速MTと9速ATを両方搭載?!ケーニグセグが「車好き」のために作り上げた究極のハイパーカー・新型CC850を世界初公開!50台限定で1,300馬力以上を発揮

2022-08-21

ケーニグセグ新型CC850のインテリアやスペックをチェックしていこう

続いて、ケーニグセグ新型CC850のインテリアをチェックしていきましょう。

CC8Sからインスパイアされた対称的なレイアウトですが、ケーニグセグ曰く「左ハンドル車と右ハンドル車の両方の仕様を決めることができる」と説明。

まるで腕時計のような精巧なデザインを持つアナログメーター

そしてこちらはフルアナログメーター。

敢えてデジタル化を避けたことで、まるで腕時計のようなディテールに仕上げられたデザインですし、一つ一つに細心の注意を払っているとのこと。

デジタルゲージも確かに魅力的ですが、ここまで美しさと緻密さを表現したアナログメーターの方が何よりも美しい仕上がりかもしれませんね。

この他にも、シートはレザーまたはアルカンターラに設定可能で、インフォテインメントにはApple CarPlay/USB入力/ワイヤレスデバイス充電が可能となり、更にフルオートエアコンにも対応しているため、この辺りは現代的なモデルとしての大きな特徴の一つ。


ケーニグセグの本気を見た!6速MTと9速ATを両方搭載したトランスミッション

そしてこのモデルの一番の特徴が、このセンターシフト。

ケーニグセグ曰く、何とこのモデルのトランスミッションは6速MTと9速ATの両方を兼ね備えているとのことで、ドライバーはその時の気分でMT操作、AT操作に切り替えることが可能になっているとのこと。

いやいや…6速MTと9速ATの両方を搭載することなんかできるわけないでしょ!と思われる方も多いはず。

ただケーニグセグによると、これは新型ジェスコにも搭載されるライトスピードトランスミッション (LST) およびケーニグセグダイレクトドライブ(KDD)トランスミッションシステムを応用したものだそうで、ケーニグセグとしてだけでなく、世界初のトランスミッション技術なのだそう。

前述のLSTをベースにしたこのシステムはEngage Shift System(ESS)と呼ばれるもので、自動変速機と手動変速機の両方の長所を組み合わせています。

自動モードでは、ゆったりとしたクルージング用の9速セルフシフターとして機能しますが、必要に応じてクラッチペダルを備えた真のゲート付き6速マニュアルシフターを装備(しかもMTモードのときはクラッチ操作をミスればエンストする仕組みだとか…)。

過去のモデルへの敬意も忘れないデザイン力

そしてHパターンのギアボックスのデザイン自体が芸術作品として用いられるだけでなく、その下にあるメカニズムが完全に露出しており、ケーニグセグはその美しさのためにスイスのクロノグラフからインスピレーションを得て設計しているのだとか。

更にCC8Sに敬意を表して、ウッド製のシフトノブにはスウェーデンの国旗が描かれているのもオシャレなところですね。

ケーニグセグによると、トランスミッションは「これまでに作成された中で最も魅力的なマニュアルの1つ」と説明していて、クリスチャン・フォン・ケーニグセグがここまでの技術にたどり着けたのも、ずっと愛車として乗り続けてきたマツダ初代NAロードスターのMTがあったからなのだとか。

ちなみに先ほどの技術が少しイメージしづらい方のために。

先程のシフト構成は上の通りで、R(リバース)と9速ATの間にはN(ニュートラル)が設けられるそうです。

新型CC850のスペックも世界トップクラス!

全てにおいてぶっ飛んだ技術を持っているケーニグセグですが、エンジンスペックももちろんトップクラス。

パワートレインは排気量5.0L 自社製開発のV型8気筒ツインターボエンジンを搭載し、E85燃料を使用することで最高出力1,382ps/7,800rpm(レッドラインは8,500rpm)、最大トルク1,383Nm/4,800rpmを発揮。

そして車体重量は1,384kgと非常に軽量で、パワーウェイトレシオ比はほぼ1を実現しています。

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Reference:CARBUZZ