フルモデルチェンジ版・トヨタ新型GR86にターボエンジン搭載？！新型GRカローラのエンジンをベースに、どうやらモータースポーツ向けに開発が進められているようだ

2022-09-10

TGRチーフエンジニア「GR86ターボの市販化に関する具体的な計画は無い」

ただ先述にもある通り、このトヨタ新型GR86のターボモデルは、あくまでもモータースポーツ用(いわばサーキット用)に開発が進められているそうで、最終的にこのモデルが公道仕様もしくは量産仕様として市販化される可能性については、TGRチーフエンジニアである坂本尚之氏も「今後の利用については検討しているが、現時点では具体的な計画はない」とコメントしており、明確に市販化されないとは回答していないものの、可能性は極めて低いということに。

なお新型GR86含め、様々なスポーツモデルの多くが直線での加速やサーキットでのラップタイムを更新する際、低重心化とバランス性能は非常に重要だと考えていて、ドイツ・ニュルブルクリンクサーキットでの周回ラップタイムや0-100km/h加速時間の上位にランクインしているモデルの多くが、低重心化とバランス性能に力を入れているモデルばかり。

単にパワー任せでターボを積めば良いというものではなく、強力なエンジンを積むことで、その車体のバランスと重量が上手くマッチしなければ、本来の性能を活かしきることは難しいと思うんですね。

ターボ化することでコストアップは避けられない

もちろん、ターボ化にすればその分コストや開発費用も大幅にかかりますし、特に昨今の諸事情による影響で部品不足や半導体不足、更には材料費の高騰でどんどん車両本体価格が高くなっていることを考えると、(開発費を回収するためにも)ターボ化された新型GR86の価格帯は大幅に値上がりすることは避けられないと思われます。

新型GR86クラスになると、ちょっと頑張って手の届くスポーツカーというイメージで、そういった身近なモデルだからこそ多くの人に愛される一台ですから、これが500万円～600万円相当になってくると、「200万円代のGR86を知っているだけに、600万円も出せないよ…」と反応するのも無理はないと思います。