盗難だけは気を付けてほしいな…映画「ワイルド・スピード4」にてポール・ウォーカーが使用した日産スカイラインGT-R R34の劇用車が競売へ。予想落札価格は1億円超えか
ここまで希少性の高いスカイラインGT-Rも珍しいかもしれない
以前、映画「ワイルド・スピード」にてブライアン・オコナー役を演じるポール・ウォーカーが乗っていたという日産スカイラインGT-R R34 V-SpecⅡをベースにした特別チューニングモデルMotoRexが出品され、577,000ドル(当時の日本円に換算して約7,900万円)にて落札され大きな話題となりましたが、今回は更に貴重なモデルが出品されることが明らかとなりました。
海外中古車ディーラーのGT-A Internationalが2022年9月13日、映画「ワイルド・スピード4(Fast & Furious)」の撮影用(劇用車)として使用され、更にブライアン・オコナー役であったポール・ウォーカーも実際に運転していたという日産スカイラインGT-R R34を出品すると公式プレスリリースにて明らかにしました。
具体的にどのような仕様の個体なのか、早速チェックしていきましょう。
実際にポール・ウォーカーもカスタマイズに携わった世界に一台だけのワンオフモデル
こちらが今回出品されるスカイラインGT-R R34の劇用車。
ユニバーサルスタジオから委託されたこの車は、カイゾー・インダストリーズのダリル・アリソン氏によって特別に改造されたもので、「ワイルド・スピード」第四弾の撮影のためだけに作られた希少なワンオフモデルとのこと。
しかもこのモデル、スタジオでの撮影用として運転されただけでなく、ポール・ウォーカー自身も車のカスタマイズに協力したという貴重な一台だそうで、伝えられるところによるとポール・ウォーカーは当時「ステッカーボンバーだけは運転したくない」と拒否し、デカールを一切貼付しないよう要求したそうです。
つまりのポール・ウォーカーの特別な想いから実現した一台ということで、まさにファンやマニアからするととんでもないお宝ということになりそうですね。
現代でも全く色あせないベイサイドブルーのスカイラインGT-R R34
上の出品車両を見てもお分かりの通り、最終的に特別に改造されたスカイラインGT-R R34は、ベイサイドブルーに塗装されたクリーンな外観に仕上げられ、現在でも全く色あせない存在感とオーラがあります。
なお走行距離がわずか6,000kmほどと全く走られておらず、内外装ともにほぼ新品同様ですし、定期メンテナンスも実施していたとのことから、自走も特に問題ないとのこと。
劇用車のほとんどがER34ベースのレプリカだった
ちなみにこのワンオフモデルのスカイラインGT-R R34ですが、当時の映画撮影用に使用されたモデルのなかで唯一の「本物」で、それ以外に使用された劇用車はER34がベースだったんですね。
そう考えると、この本物のスカイラインGT-R R34はとんでもなく貴重であることがわかりますし、オークションに出品された場合「いったいいくらにて落札されるのか全く予想もつかない」のが正直なところ。