フルモデルチェンジ版・トヨタ新型ヴォクシーのちょっとした不満と本音!「ボリュームOFF→ONに切替るとFMラジオが流れる」「AHS設定でも対向車からのパッシングが非常に多い」

納車されてから7か月以上所有しての本音、不満、気になるポイントを見ていこう

2022年3月に私に納車されて7か月以上が経過したトヨタのフルモデルチェンジ版・新型ヴォクシー(Toyota New Voxy)ハイブリッドS-Z[2WD]。

当ブログでは、ヴォクシーの良い点や気になる点、燃費、長距離走行インプレッション、後席14インチ有機ELディスプレイの使い勝手、車内Wi-Fiの通信速度など、様々なところを評価してきました。

今回は、納車されて7か月が経過し、そして走行距離も6,000kmを目前にしての「気になるポイントや不満に思うところ」をまとめていきたいと思います。

総合的に満足度は高いものの、やはりマルチメディア関係や一部装備面で不満に感じるところもあり、この点が改善出来たらミドルサイズミニバンとしては「もはや敵なし」といえるレベルではないかと考えています。


USB音楽再生中にボリュームOFF→再度ONにするとFMラジオが再生される

まずは新型ヴォクシーのディスプレイオーディオから見ていきましょう。

これはヴォクシーに限らず、新型ノア(New Noah)/シエンタ(New Sienta)やレクサス新型NX/LX600でも実際に起きていることだと思うので”あるある”だと思うのですが、USBにて音楽(メディア)再生していて、何かしらの理由でボリュームOFF(つまみをプッシュするとミュートになる)した後、再度ボリュームONにすると、なぜかUSBの音楽が途中から再生されず、FMラジオが再生されるという謎仕様。

これはデフォルトでそのような仕様になっているのかは不明ですが、新型ヴォクシー/NX共にOTA(On The Air)でのアップデート前後にて試してみたところ、何れもFMラジオが再生される仕様になっていたので、個人的にはすぐに直してほしいポイントだと考えています。

ただでさえオーディオ選択のときは、このようなブルースクリーンのような見づらい項目が表示され、しかも1画面で表示し切れるようなリストをわざわざ縦スクロールさせ、おまけにUSB項目は下にスクロールしないと見つけられないですから非常に不便なんですね。

エージェント機能を使って、例えば子供の好きなアーティストの曲名をボイスリクエストしても、その次に流れる音楽が「曲名全体の五十音順」で違うアーティストが流れるため、これもこれで使い勝手としてはバッドポイント。

アーティスト名だけをボイスリクエストすれば、そのアーティストのアルバムが再生されるのですが、複数のアルバムがある場合は何度も曲リストをスキップする必要があるため、これも中々に面倒だと思います。

そう考えると、こういった原因のおおもとであるUSB再生→ボリュームOFF→ボリュームON→FMラジオが流れるという仕様は、可能な限りOTAアップデートにて修正・改良してほしいところです。

ディスプレイオーディオのOTAアップデートの対応があまりにも遅すぎる

続いて、トヨタディーラーにも多くの意見や問合せが届いているディスプレイオーディオのOTAアップデートの対応スピードについて。

わざわざディーラーに訪問しなくとも、オーナー自身でディスプレイオーディオの不具合などを改善・アップデートするOTAのことを意味しますが、諸々の不具合が生じてからアップデートされるまでの期間があまりにも長すぎるということ。

上の画像にもある通り、2022年3月に私に納車されてから複数の不具合、改善が必要なポイントがいくつかあり、既にトヨタディーラーにも多数の改善要望が届いていたそうですが、実際にアップデートされた回数は僅か2回のみで、特に1回目となる2022年4月20日から、2回目となる2022年9月3日のスパンが4ヶ月以上。

この期間にも、ナビゲーションのルートオプションやお気に入り登録、ディスプレイのブラックアウト(音楽再生中)、予想変換並びに行先表示の誤り、ルート履歴の削除方法が特殊過ぎて分かりづらい…など、これらはあくまでも一部ですが、かなりのボリュームで改善が必要なところがあったにも関わらず、結果的にOTAアップデートでは全く改善されていないものもありましたし、何のためにスピーディに対応したリモートアップデートを開発したのだろう…と疑問に思うのが正直なところですし、ここまで不具合が頻繁的に発生するのであれば、前世代のT-Connectナビの方が使い勝手は良かったのではないか?と思ったり。

2ページ目:アダプティブハイビームシステム[AHS]や2列目キャプテンシートのレバー操作の使い勝手について課題あり?