フルモデルチェンジ版・日産の新型エクストレイル(T33)/サクラ/ノートオーラなどの主要モデルが更に納期遅れ。エクストレイルは当初の納期予定から最大3か月近く遅れている?

どの自動車メーカーも大変な状況だが、日産も勢いがあるだけに今回の納期遅れは大きな痛手になりそうだ

前回のブログにて、日産のフルモデルチェンジ版・新型エクストレイルe-POWER(Nissan New X-Trail e-POWER, T33)やピュアEV軽の新型サクラ(New SAKURA)、プレミアムコンパクト・ノートオーラ(New Note Aura)などの納期が遅れていることをお伝えしましたが、更に納期が遅れている模様。

いつもお世話になっている日産ディーラーの情報によると、エクストレイルe-POWERは四輪駆動(e-4ORCE)の受注が圧倒的に多く、その影響もあってなのか当初の予定から納期が3か月ほど遅れているそうで(販売店や販売エリアによって情報が異なるかもしれない)、本来であれば2022年11月頃に納車予定だった方も2023年2月以降にずれ込んでいるそうです。

一方で全体の受注の2割程度を占める前輪駆動(2WD)モデルに関しては、納期遅延は発生しているものの、1ヶ月~2か月ほどの遅れとのことで、場合によっては「後から発売された2WDモデルの方が、e-4ORCEよりも先に納車される」というケースも発生するかもしれないとのこと。


ほとんどの日産ディーラーでは、新型エクストレイルe-POWER/サクラの受注を一旦停止

ちなみに新型エクストレイルe-POWER/サクラに関しては、ほぼ全ての日産ディーラーにて新規受注を一旦停止にしている可能性が高く、仮に購入できたとしても見込み発注分や在庫分になることが予想されます。

日産ディーラーもようやく販売車種が充実してきたものの、昨今の部品供給不足や半導体の供給不足などにより生産・出荷が大幅に遅れ、更に部品供給などの目途が立たない中でバックオーダーを多く抱えているため、やむを得ない形での受注一旦停止は大きな痛手。

日産は円安の影響を受けて、徐々に海外市場向けに力を入れている可能性も?

もしかすると海外市場向けの輸出に力を入れることが目的?と予想したりしますが、日産が2022年10月末にプレスリリースにて公表した「2022年9月度および2022年4月~9月累計生産・販売・輸出実績」を見てみると、海外市場向けの生産や輸出は前年同月比よりもアップしていることは確かのようです。

◇生産(2022年9月度)
・国内生産:54,843台(前年同月比+46.7%)
・海外生産:256,919台(前年同月比+14.9%)
・グローバル生産(国内生産+海外生産):311,762台(前年同月比+19.4%)

◇生産(2022年4月~9月度)
・国内生産:前年同月比+18.2%
・海外生産:前年同月比-1.0%
・グローバル生産(国内生産+海外生産):前年同月比+1.6%


◇日本からの輸出(2022年9月度)
・北米:14,664台(前年同月比+97.4%)
・欧米:5,575台(前年同月比+359.6%)
・その他:8,814台(前年同月比-20.1%)
・合計:29,053台(前年同月比47.6%)

日本からの輸出(2022年4月~9月度)
・合計:前年同月比+2.1%

via:Nissan

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