フルモデルチェンジ版・トヨタ新型C-HRがアメリカでは販売されず初代限りで廃止へ。そして日本での販売の可能性は?ガソリンモデルも廃止に?

新型C-HRプロローグが発表されたのは、あくまでも欧州市場向けのみ

トヨタが2022年12月5日に突如として世界初公開した、フルモデルチェンジ版・新型C-HRプロローグ(Toyota New C-HR Prologue)。

現行C-HRのファンキーなエクステリアを踏襲しつつ、新型プリウス(New Prius)のようなヘッドライト意匠や、新世代bZシリーズのデザイン言語を盛り込んだ全く新しいコンパクトクロスオーバーで、トヨタ欧州法人の幹部も「欧州の道路で注目を集める車になるだろう」と述べています。

そしてこのモデルの量産仕様については、具体的にどのタイミングで欧州市場にて導入されるかはわからないものの、一つ明らかになっているのは「アメリカやカナダでは販売されない」ということ。

これは海外カーメディアMotorTrendが報じたもので、トヨタ本社に問い合わせたところ「2022年モデル以降、アメリカとカナダではC-HRが廃止され、次期モデル並びに後継モデルを導入する計画はありません」との回答があったようです。


なぜアメリカ市場では次期C-HRが販売されないのか?

海外カーメディアMotorTrendは、何度かトヨタ本社とメールにてやり取りを繰り返しましたが、「2022年モデル以降、トヨタはアメリカとカナダでのC-HRの販売を中止します」という結論に。

次期C-HRがアメリカ/カナダにて販売されない理由については明らかになっていないものの、最近導入されたオフロード志向&コンパクトSUVの新型カローラクロス(New Corolla Cross)ガソリンモデルとハイブリッド(HEV)の売れ行きが好調で、更にオフロード&サブコンパクトSUVのRAV4やシティ派サブコンパクトSUVの新型ヴェンザ(New Venza)もラインナップされているなど、「そんなにSUVって必要?」と言わんばかりの充実っぷり。

ちなみにアメリカ市場向けトヨタのSUVラインナップを見ていくと、日本市場には無いSUVも含めて全8車種をラインナップ。

◇bZ4X

◇C-HR

◇カローラクロス(ガソリン&ハイブリッド)

◇RAV4(ガソリン&ハイブリッド&PHEV)

◇ヴェンザ(日本名:ハリアー)

◇ハイランダー(ガソリン&ハイブリッド)

◇4ランナー

◇セコイア

アメリカでは最もコンパクトなSUVはCセグメントから

以上の通り、日本市場などにて展開されているAセグメントSUVの新型ライズ(New RAIZE)や、BセグメントSUVのヤリスクロス(New Yaris Cross)などはラインナップされておらず、アメリカで最もコンパクトなSUVはCセグメント。

おそらくはこれよりもコンパクトなサイズ感だと、アメリカでの使い勝手やパワー不足などが感じられるのかもしれないですし、C-HRのキャラクターやコンセプトもアメリカでの公道ではマッチしない部分があったのかも?しれませんね。

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