中国メーカーがテスラ・モデルY対抗のピュアEVクロスオーバー・新型R7を世界初公開!見た目はトヨタ新型クラウンクロスオーバーに似ている?
中国では次から次へと新たなピュアEVモデルが発表されるが、その一方ですぐに姿を消してしまうブランドも
2022年、アメリカで最も売れたピュアEVクロスオーバーといえば、テスラのミドルサイズクロスオーバーの新型モデルY(Tesla New Model Y)で、その台数は約252,000台と云われています(内燃機関も含めるとアメリカでは6番目に売れたモデル)。
ピュアEVモデルの競争が高まっている中国においては、2022年10月にモデル3/モデルYともに9%の値下げをしていたことも明らかになっています。
この値下げの理由に関しては、中国・上海工場の生産稼働率が向上したことが挙げられるそうで、生産コストの低下にあわせ、モデル3の価格帯も279,900元 → 265,900元、モデルYの価格帯は316,900元 → 28万8900元へと値下げ。
まだまだテスラの進化が期待される中国市場では、モデルYに対抗した新たなプレミアムモデルがデビューしたとして大きな話題となっています。
その名もRising Auto新型R7!モデルY対抗のピュアEVクロスオーバー
こちらが今回公開された中国自動車メーカーRising Auto新型R7。
Rising Autoは、上海汽車集団(SAIC)のプレミアムブランドを指していて、日本のブランドでいえばレクサスの立ち位置。
ボディスタイルや塊感のあるボリュームは、確かにテスラ・モデルYを意識しているようにも見えますが、フロントのLEDデイタイムランニングライトやセンター直結式のLED含め、どことなくトヨタ新型クラウンクロスオーバー(Toyota New Crown Crossover)にも似ていたり。
ちなみに中国では、広州モーターショーでも発表された通りクラウンスポーツクロスとしてラインナップされる予定で、内外装ともに基本的にはクラウンクロスオーバーと同じ。
改めて新型R7を見ていきましょう。
実はこのモデル、2021年4月の上海モーターショーにて、ES33コンセプトという名称にてプレビューされましたが、当時はRoewe(ロンウェイ、中国表記:荣威)から独立したブランドとして立ち上げられるも、上海汽車集団が所有するRブランドによって導入 → デビュー後まもなくフェイファンと呼ばれる名称へと改名されますが、諸々の経緯があって最終的にはRising Autoというメーカーが名付けられました。
ボリューム感のあるボディはモデルY風、まわり込むようなテールランプデザインはクラウンクロスオーバー風
こちらはサイドビュー。
近未来的な顔つきはもちろんのこと、ファストバッククーペをリフトアップしたスタイリングはモデルYやクラウンクロスオーバーにも似ていて、特にリヤテールランプが回り込むようなリヤ周りはクラウンクロスオーバーにそっくり。
滑らかなルーフラインを持つことで丸みを帯びていますが、車内の快適性は非常に高く、後席も窮屈に感じない2列5人乗りのプレミアムモデルとのことですが、具体的なボディサイズは全長4,900mm×全幅1,925mm×全高1,655mmと非常に大柄で、そして車体重量は2,310kg。
足もとには、20インチ以上と思われる大口径タイヤアルミホイールが装着され、ホイールスポークもL字型をイメージした5スポークタイプ。
フロント・リヤフェンダーモールはグロスブラックに仕上げられ、都会派チックでありながらもプレミアム感を演出しています。