日産セレナ/エクストレイル/スズキ・ランディに計500,000台超えの大量リコール!1つ目は「火災のおそれ」、2つ目は「エンジン停止のおそれ」

既に火災や部分焼損の事故報告も…最悪の場合、火災が発生する恐れアリ

日産の主要モデルとなるセレナ(C26)/エクストレイル(T32)、そしてOEMモデルとして販売されたスズキ・ランディ(C26)の3車種・277,462台にリコール。

不具合内容としては、アイドリングストップ付車のECOモータにおいて、内部ベアリングのシール仕様が不適切なため、シール性能が不足し異物が侵入するとベアリングが破損し異音が発生することがあるとのこと。

そのまま継続して使用した場合、ECOモータが故障しエンジンが停止するおそれがあるため、万が一、周辺部品に整備時等でこぼれたエンジンオイル等の可燃物がある場合、ECOモータ故障に伴う熱風と火花が開口部から吐出し周辺部品が焼損することがあり、最悪の場合、火災にいたるおそれがあるとしてリコールを届け出ています。


対象モデルをチェックしていこう!

気になる対象モデルは以下の通り。

これによる事故としては「火災5件、部分焼損6件」が発生しており、更に2,395件もの不具合が報告されており、市場からの情報により明らかになっています。

【リコール対象モデル一覧】
[対象型式/対象車台番号/製作期間/対象者台数]

[セレナ]
・DBA-FC26/FC26-000001 ~ FC26-086596/平成22年11月15日 ~ 平成24年6月30日/70,181台(ECOモーター式アイドリングストップ付車)

・DBA-FNC26/FNC26-000001 ~ FNC26-040748/平成22年10月28日 ~ 平成28年6月17日/28,046台(ECOモーター式アイドリングストップ付車)

・DBA-NC26/NC26-000003 ~ NC26-028668/平成22年9月20日 ~ 平成28年6月16日/14,193台(ECOモーター式アイドリングストップ付車)

・DBA-C26/C26-000007 ~ C26-047068/平成22年9月20日 ~ 平成24年6月30日/27,934台(ECOモーター式アイドリングストップ付車)

[エクストレイル]
・DBA-NT32/NT32-000001 ~ NT32-581083/平成25年11月23日 ~ 平成29年6月2日/102,788台(ECOモーター式アイドリングストップ付車)

・DBA-T32/T32-000005 ~ T32-540162/平成25年11月22日 ~ 平成29年6月2日/32,282台(ECOモーター式アイドリングストップ付車)

[スズキ・ランディ]
・DBA-SNC26/NC26-900101 ~ NC26-904543/平成22年12月10日 ~ 平成28年6月1日/857台(ECOモーター式アイドリングストップ付車)

・DBA-SC26/C26-900101 ~ C26-902574/平成22年12月10日 ~ 平成24年6月15日/1,181台(ECOモーター式アイドリングストップ付車)

改善措置としては、全車両、ECOモータを対策品に交換する一方で、対策品の準備ができるまでの間、遮熱カバーを取り付け、部品準備ができしだい改めて案内し対策品に交換するリコール作業を実施するとのことです。

ちなみに日産セレナの火災事故といえば、過去に福岡県・久留米市でも発生していましたが、この事故の原因が明らかになっていないにも関わらず、「やっぱり日産はダメだな」と根拠のないコメントが多かったのも印象的でしたね。

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