遂に来た!トヨタがレクサス新型「LX700h」を商標出願。新型タンドラ/セコイア同様にV6ツインターボハイブリッド(i-FORCE MAX)の可能性が高そうだ
新型LX600は日本では受注一旦停止の関係で購入できない
2022年1月に発表・発売されたレクサスのフルモデルチェンジ版・新型LX600。
2023年3月時点では受注を一時的に停止していて、納期も4年~5年ほどといわれています。
日本市場では、排気量3.5L V型6気筒ツインターボエンジンを搭載するガソリンモデル一択のみで、一部海外市場では排気量3.3L V型6気筒ディーゼルターボエンジンを搭載するLX500dがラインナップされています。
基本的には、トヨタ新型ランドクルーザー300(Toyota New Land Cruiser 300)をベースにしつつもオフロード性能だけでなくラグジュアリー性も両立した日本を代表するフルサイズSUVですが、遂にLXのハイブリッドモデルと思われる商標が米国特許商標庁に出願されていたことが明らかとなりました。
その名は「LX700h」!以前はLX750hという名称がリークされていたが?
こちらが2023年3月6日、トヨタが米国特許商標庁に出願したという「LX700h」。
※Government of Canadaより引用
以前は「LX750h」という名称がリークされていましたが、市場によって若干数値が異なるのかは不明です。
出願番号は「2243410」で、あくまでも商標出願がアメリカ特許庁に受理されただけなので、この名称が最終的に採用されるかどうかは不明。
車両名称を拝見する限りだと、LXはその名の通り「Luxury Cross(X)over」の略称で、700hは「排気量7.0L相当のハイブリッド(Hybrid)」を意味します。
レクサスのラインナップモデルは、LFAを除いて「略称+排気量+パワトレの種類(ハイブリッド or ディーゼル or PHEV”+” or BEV”e”)」で表記されるため、今回出願されたモデルは、LX600をベースにした排気量3.5L V型6気筒ツインターボエンジン+電気モーターを組み合わせたハイブリッドモデルだと予想されます。
V6ツインターボエンジンをベースにしたハイブリッドモデルは、アメリカでも既に市販化済み
ちなみに、このV6ツインターボハイブリッドは、日本市場ではラインナップされていない北米市場向けとなるトヨタ新型タンドラ(Toyota New Tundra)/セコイア(New Sequoia)のi-FORCE MAXシステムの可能性が高いと云われています(レクサスLS500hやLC500hのハイブリッドとは異なる)。
このi-FORCE MAXシステムは、電気モーターとV型6気筒ツインターボエンジンを並列に搭載することで、トヨタが従来採用しているTHS(トヨタ・ハイブリッド・システム)のように電気モーターと内燃エンジンを交互に使うのではなく、2つを並行して動かすことで、先代モデルのV型8気筒自然吸気エンジンを上回る総合的な出力を得るというもの。
これについてはトヨタも「モーターやインバーターなど、実際に使用されている技術の一部はTHSと似ているものの、この構造と方式は全くの別物レベル」と説明していて、このパワートレインを実現するために、電気モーターをエンジンとトランスミッションの間に配置する必要があったとのこと。
モーターは必要に応じてエンジン出力をサポートするように求められていて、ドライバーのリクエストに応じてトルクを追加するか、アクセルを少しだけ踏むようなシチュエーションにて低速走行する際には、全負荷を引き受けてエンジンが燃料を節約できるようにしています。
つまり、従来のV型8気筒自然吸気エンジンと比較しても、低回転域において最大トルクに到達することが可能で、エンジンがより静かに作動し、車両がよりスムーズに走行することで、アメリカ特有ともいえるトレーラーを牽引できる技術に大きく影響しているとのこと。