一体どこで眠ってたんだ…僅か「131台」しか製造されなかった日産スカイラインGT-R R34 M-Specが大手中古車サイトにて8,800万円にて販売中!走行距離は僅か「376km」

日産スカイラインGT-Rの高騰っぷりはまさに天井知らず

年々高騰している日本製(JDM)スポーツカー。

特に日産スカイラインGT-R(Nissan SKYLINE GT-R)シリーズは異常な高騰っぷりを見せていて、その理由もおそらく映画「ワイルド・スピード(Fast And Furious)」にて登場したことや、アメリカの一部地域にて適用されている怪規制の「25年ルール」が影響しているからだと予想されます。

そして今回、日本国内の大手中古車サイト・カーセンサーにて、スカイラインGT-Rシリーズでも価値が高いと云われているR34をベースにした特別仕様車が販売されていて、その価格が(2023年3月9日時点で)カーセンサーにて掲載されているR34で最も高額だとして話題になっています。

一体どのようなグレードで、どれぐらいの価格帯なのかチェックしていきましょう。


販売価格は驚異の8,800万円!希少なシリカブレスのスカイラインGT-R R34 M-Spec

こちらが今回、大手中古車サイト・カーセンサーにて販売されている日産スカイラインGT-R R34 Mスペック。

販売元は、茨城県鉾田市を拠点とするFUKUDA ENGINEERINGさん。

何と中古車での販売価格は8,800万円(税込み)で、総支払額は8,830万円(税込み)と超高額。

当時の新車価格は560万円~600万円とのことで、それに比べると10倍以上のプレミア価値が付いていることがわかりますね。

ちなみにこのモデル、日産ではほとんど見ることの無い何とも珍しいゴールドカラーに塗装されていますが、もちろん当時のM-Spec純正カラーで、その名もシリカブレス。

VスペックⅡやGT-R R35 T-Specでも復活したミレニアムジェイドとは異なり、どこか神秘的でエレガントな色合いですね。

元々M-Spec自体が日本限定366台と僅かな台数しか製造されなかった希少車でもありますが、そのなかでもシリカブレスは更に少ない131台しか製造されなかった幻の一台。
※他にラインナップされていたのはブラックパール/スパークリングシルバー/ホワイトパールの3色のみ

国産スポーツカーでこのようなカラーをラインナップしたのはスカイラインGT-Rだけ

私も過去にシリカブレスのスカイラインGT-R R34 M-Specを拝見したことがありますが、その色あいは現在の日産がラインナップする暁(あかつき)サンライズカッパーとは大きく異なり、見る角度や光の差し加減によっては肌色やホワイト系に見えるなど様々。

ミッドナイトパープルのようなマジョーラカラーとは異なりますが、20年以上前の車でここまで神秘的なカラーを日産がラインナップしていたことを考えると、(BEVモデルの市販化含め)日産はどのメーカーよりも先に進んでいたんだと感心。

ところでM-Specの「M」の意味は?

テールランプはスカイラインGT-Rを象徴とする丸目2灯式で、右側のリヤバンパー上部には”M-spec”のロゴ付き。

ちなみにM-SpecのMは「MAN(大人の感性)」、「MAXIMUM(最高のドライビングプレジャー)」、「MEISTER(職人の拘り)」といった複数の意味合いが込められているそうです。

走行距離は僅か「376km」

そしてこのモデルの一番驚くべきポイントが走行距離。

おそらくこのモデルを購入したオーナーは、納車された直後から専用ガレージなどにて大事に保管していたのだと思われますが、それでも走行距離が僅か376kmというのは驚き。

軽く街乗りした程度で、それ以外は定期的にエンジンをかけただけだと予想されますが、上の画像にもある通り燃料目盛りも給油警告ランプが点灯しているため、古いガソリンを残さないように最小限の量に抑えているのだと予想されます。

タイヤはさすがに古い年式のままだと考えられる。

過去にも似た仕様のM-Specが国内業者オークションにて出品されていた?

ちなみにこのモデル、カーセンサーの情報によるとワンオーナーとのことですが、「この個体どこかで見たことあるな…」と色々調べてみたところ、(全く同じ個体かは不明ですが…)2022年6月に国内業者オークションにて出品されたシリカブレスのスカイラインGT-R R34 M-Specにそっくり。

オークションにて出品されていた個体の走行距離が372kmだったため、もしかすると今回カーセンサーに出品された個体は同一?という可能性もありますが、VINナンバーまではさすがに追えないので、もしかしたら別の個体かもしれません。
※オークションにて出品された際は6,000万円以上だった

エンジンルームには、排気量2.6L RB26DETT型直列6気筒ツインターボエンジンが搭載され、そのエンジン上部(キャンディレッドのエンジンヘッドカバーが刺激的!)にはタワーバーストラットを装着することで振動抑制や剛性アップを図っています。

エンジン出力は自主規制の関係で280psと云われていますが、実際のところはカタログスペック以上の数値を得ていたともいわれ、最大トルクは392Nmを発揮。

2ページ目:内装はほぼ新品で、あらゆるところに納車時のフィルムが剥がされないまま残っている?