フルモデルチェンジ版・トヨタ新型シエンタのOTAアップデートその後。音声認識操作(エージェント)がアップデート前に比べて更にポンコツになった件

ソフトウェアのアップデートにより、細かい所で新たなバグが生じる恐れもある

2022年10月に私に納車されて5か月が経過したトヨタのフルモデルチェンジ版・新型シエンタ(Toyota New Sienta)ハイブリッドZ・2列5人乗り[2WD]。

本モデルや新型ノア(New Noah)/ヴォクシー(New Voxy)、クラウンクロスオーバー(New Crown Crossover)、カローラシリーズ(New Corolla)などを対象に、2023年2月1日にディスプレイオーディオのOTAアップデートに関する最新ソフトウェアが配信されました。

今回のアップデートでは、以下の通り全車両共通並びに各車種のソフトウェアが更新されたことで使い勝手や利便性向上などが図られたものの、一方で改悪したものも見受けられたため、今回の改悪されたポイントを見ていきましょう。

【全車両共通】
・目的地設定時のサービスエリア/パーキングエリアの到着時刻の表示
・通話画面の表示を改善
・動作不良の解消
・動作安定性の向上
・自宅登録ボタンの改善

【シエンタ、クラウン】
・エネルギーフロー画面の改善
・ナビゲーション機能の改善
・一般道優先の追加
・オペレーションサービスの音量調整関係の不具合の改善
・Bluetooth機器設定画面の改善
・ドライバー特定失敗時の表示改善 等


曲名をリクエストしても曲が再生されない上に、アップデート以前よりも認識しづらくなっている

今回、新型シエンタで気になっていたのは、OTAアップデート後の音声認識「エージェント」の精度について。

走行中はディスプレイオーディオの操作が制限されるため、助手席に座る妻や子供が好きな曲やアーティストを選択しようとしても、詳しい曲名やアルバム名までは選択できないのが問題でした。

もちろん、ディーラーオプションのTVキャンセラーを活用すれば、走行中でも曲名を細かく選択することは可能なのですが、私のシエンタではキャンセラーを装着していないため、音声認識での曲名選択がほとんどになるんですね。

音声認識でのアーティスト名や曲名などをリクエストすると、「認識できませんでした」や、「目的地を設定しました」といった全くの的外れなアンサーがほとんどで、最終的には全く無関係で単語も似ていないアーティストや曲名をかけることが非常に多いですし、仮に音声リクエストした曲名が表示されたとしても、なぜか再生が止まるというバグが生じるため、「なんで1色流すためにこんなにストレスかかるんだ…」と思うことも。

OTAアップデート以前の音声操作リクエストは、まだ使いやすかった

こういった問題は、2023年2月のOTAアップデートが開始される以前はあまり見られず、たまに「認識できませんでした」「もう少し声のトーンを上げてお話ください」などの回答はあったものの、アップデート後のような全く的外れな回答は無かったと記憶していますし、ようやくリクエストが完了した後、曲名は表示されてもバグで曲が流れないという問題はありませんでした。

ソフトウェア更新による新たな不具合なのかは不明なのですが、「最新ソフトウェアが配信されたからといって、下手にアップデートしない方が良いのだろうか…」とも思ってきたり。

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