トヨタ新型40系アルファード/レクサスLMを意識?中国Denza新型D9ってどんなモデル?既視感はあるものの、ハイパワー&ラグジュアリーなEVミニバン

中国でのミニバン争いが激化してるなか、Denzaやトヨタ/レクサスからも新世代ミニバンが登場

中国市場にて高い注目を得ている新世代ミニバンですが、有名どころだとビュイックGL8/センチュリーやGAC(広州汽車集団:Guangzhou Automobile Group Co., Ltd)新型M8、そしてレクサスLM300h/LM350などが挙げられ、これらのミニバンに対抗するのが、デンザ新型D9(Denza New D9)。

このモデルは、2022年末に中国企業であるDenzaが発表したEVミニバンで、洗練された見た目だけでなく、優れたハイブリッドシステムにより、システム総出力400hpを発揮するパワフルなミニバンとなっています。

しかも中国BYD(比亜迪股份有限公司)や、中国市場向けモデルを製造するメルセデスベンツグループとのジョイントベンチャー(いわゆる共同出資)なので、その品質やパフォーマンスは確かなモノとなっています。


新型D9のエクステリアやパワートレインをチェックしていこう

こちらが2022年末に発表・発売されたというDenza新型D9。

見た目からして、トヨタ現行アルファード(Toyota New ALPHARD)やエスクァイア(Esquire)、ノア(Noah)などが色々とミックスされたようなフロントにも見えますが、中国でも「ミニバン=オラオラ顔」は健在。

ちなみににボディサイズについては、全長5,250mm×全幅1,960mm×全高1,920mm、ホイールベース3,110mmとかなり大柄で、2023年6月7日に日本でも発表・発売予定となっているフルモデルチェンジ版・トヨタ新型アルファード/ヴェルファイアの全長4,995mm×全幅1,850mm×全高1,935mmよりも更に大きいことが確認できますね。

ミニバン特有のパワー不足を解消してくれるプラグインハイブリッド(PHEV)

この新型D9ですが、高度なバッテリー技術を持つBYDのサポートもあって、ピュアEVグレード(航続可能距離620km)や、エンジン+デュアルモーター+バッテリーを組み合わせたプラグインハイブリッド(PHEV)などの3種類のパワートレインをラインナップ。

PHEVモデルの具体的なスペックは以下の通りですが、おそらくPHEVやピュアEVを搭載するミニバンは、しばらく日本の自動車メーカーからラインナップされることは無さそうですし、ミニバンにて感じていたパワー不足も解消できそう。

[プラグインハイブリッド(PHEV)モデル]
・排気量1.5L 直列4気筒ターボエンジン+デュアルモーター+バッテリ
・システム総出力:401hp
・システムトルク:681Nm
・NEDC方式での航続可能距離945km(2WDモデルは1,040km、四輪駆動は970km)
・電気モーターのみは190km
・最大80kWのDC充電可能

価格帯は日本円で約640万円~約893万円

続いて気になる価格帯ですが、プラグインハイブリッドやピュアEVのラージサイズミニバンと聞くと、1,000万円以上の富裕層が求める超高額車両をイメージしますが、具体的なグレード別価格帯は以下の通りで、PHEVモデルでもそこまで驚くような価格設定ではないのは意外。

◇PHEVモデル:329,800元~439,800元(日本円に換算して約640万円~約854万円)

◇BEVモデル:389,800元~459,800元(日本円に換算して約757万円~約893万円)

2ページ目:内装は日本の自動車メーカーに大きく差をつける先進的なデザインに?そしてスクリーンが7つも搭載?!