ビッグマイナーチェンジ版・日産の新型フェアレディZ(RZ34)での街中走行ってどうなの?発表からもうすぐ1年経過するも、未だ国内登録台数は「1,000台未満」との情報も

新型フェアレディZ(RZ34)が納車されてもうすぐ2か月…V6ターボなのに低燃費なので、今後もロングドライブ時に活用したい一台だ

2023年2月に納車されて、もうすぐる2か月が経過しようとしている日産のビッグマイナーチェンジ版・新型フェアレディZ(Nissan New Fairlady Z, RZ34)[9速AT/FR]。

走行距離は約1,200kmほどとそこまで走られてはいないものの、往復 約440kmの高速道路+下道走行で14km/L以上の低燃費をたたき出したことから、無給油で600km~700kmは走行可能であることが検証できましたし、今後もロングドライブ時には活用したい一台です。

ファレディZ(RZ34)での高速道路での走りや乗り心地については高く評価している一方で、街中走行ではどうなのか?ちょっと気になる部分も含めてインプレッションしていきたいと思います。


新型フェアレディZ(RZ34)の街中走行ってどうなの?

まずはフェアレディZ(RZ34)の街中走行について。

私のモデルは9速AT+パドルシフト付になるため、6速MTに比べるとクラッチ操作とシフト変換操作が必要ないので、比較的楽にストップ&ゴーや加速を体感することが可能ですが、個人的に最も気になっていたのがストップ&ゴー時の挙動。

特に20km/h未満でのエンブレもしくはフットブレーキや、ゼロ発進からの立ち上がり時には、意図しない形で”ニュルッ!”と前に突き出る挙動が見られ、その動きが半クラからすぐに左足を引いた瞬間の突き出したような前進感(もしくはスリップしたような感覚?)があるんですね(これを言葉で表現するのは難しく、実際に体感してみるとその挙動は明確)。

目の前が赤信号で、速度が20km/h未満になったときに2速→1速にシフトダウン?したときのクラッチのつなぎの瞬間が感じられ、そのときに強めのブレーキを踏んでいないと、自身が感じていた停車位置よりも少し前方にて停車するので、仮に前方車両との車間距離が近かった場合は注意が必要かもしれません。

この不思議な挙動は9速ATだからこそ感じられるものなのかは不明で、6速MTだとシフト領域のキャパがまた異なると思われますし、先程の”ニュルッ”とした前方に突き出すような挙動があるのかは不明です(いずれは検証してみたいところ)。

乗り心地は相変わらずスポーツカーのなかでは上質だが…?

続いて街中での乗り心地についてですが、こちらは言わずもがなスポーツカーとしては上質。

高速道路のようにキレイに舗装された路面に比べると、街中ではマンホールや亀裂、ちょっとした段差や轍などの障害も多いので、どうしてもゴツゴツ感はあるものの、それでもスポーツカーというカテゴリーの中でも十分許容できるレベルだと思いますし、とにかくしなやか。

ただ、これは前回のブログでもお伝えの通り、フロントヘビーに対してフロントの足回りのサスペンションはマイルド寄りなのですが、リヤの足回りは少しカタメにセッティングされているからなのか、突き上げの強さ・大きさを感じるのはリヤ。

特に街中を走行しているとき、公道と歩道との間に側溝があるところだと、走行車線の幅が狭い関係で側溝を通過して走行しなければならないシーンがあるかと思いますが、そのときの側溝にあるグレーチングを通過した際に、フロントとリヤから伝わってくる衝撃の大きさがそれぞれ異なります。

そう考えると、初めてフェアレディZに乗る方、これから初めてスポーツカーに乗る方からすると「ちょっと大丈夫かいな?」と思う部分は出てくるかもしれません。

フェアレディZ(RZ34)の走りの性格はすぐに馴染むかも?

とはいえ、トータルバランスは非常にレベル高いですし、とても19インチタイヤアルミホイールを履かせているスポーツカーとは思えないほどに快適ですから、上述の挙動に慣れてしまえば特に問題は無し。

あくまでもファーストインプレッション時に違和感を感じるだけで、ジヤトコ製9速ATも走らせて行くことで学習能力も高まっていくとの話もありますし、徐々に角が取れてよりマイルドでシームレスな走りへと馴染んでいくかもしれません。

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