とんでもないお宝が出てきたな…納屋に「約20年間」も放置されていたランボルギーニ・カウンタックLP500Sが発見→初期型でパンフレット掲載やデビューショーにも出展された幻の1台→オーナーも凄い人物だった

(続き)ランボルギーニ・カウンタックLP500Sの元オーナーは、アメリカの人気ロックバンド・ギタリストだった件

これまでの経緯を見るだけでも、とんでもないプレミア価値を持つことは確かなランボルギーニ・カウンタックLP500Sですが、物語はこれだけでは終わりません。

本モデルの所有履歴が記載された資料によると、一人目はイタリアの富豪に納車され、その後はドイツに発送、そしてアメリカへと輸送されたわけですが、そのアメリカのオーナーが1980年代のロックバンド、クワイエット・ライオット(Quiet Riot)のギタリストであるカルロス・カヴァーソだったことが発覚。

彼は、1985年にホワイトカラーのカウンタックLP500Sを購入し、15年間運転を楽しみ、現在の走行距離である41,100マイル(約66,000km)の大部分を走行していたそうです。


2001年末から姿を現すことなく約20年も放置されていた

資料によると、この車は2001年末にフランコのヨーロピアン・スポーツカーズに牽引され保管されていたとのことですが、それ以降は姿を現すことなく、2023年まで納屋に眠っていたとのこと。

今回どのような経緯で納屋から発見されたのかは不明ですが、エンジンは1985年に改造されたことも記録として残っていて、当時のアメリカ・カリフォルニア州の排ガス規制を満たすため、Weberキャブレターを燃料噴射システムに交換。

オリジナルのキャブレターは、とうの昔に廃止となっていますが、他にもカウンタックには取り付けられることのなかった象徴的な巨大ウイングも別途保管されていて、更にツールキットやスペアタイヤ、大量の書類なども保管されていました。

内装も非常に刺激的なオールレッドの本革シートが採用され、シートはかなり年季が入っているものの、とても20年以上前のものとは思えないほどのコンディション。

今でも色あせないデザインで、タイトな車内もカウンタックの個性の一つだと思いますが、果たしてどれほどの価値を持つのでしょうか?

予想落札価格は日本円で優に1億円を超えてくる?

最後に気になる価格帯ですが、2023年5月10日時点で695,000ドル(日本円に換算して約9,390万円)とのことですが、納屋に20年間放置されていたとはいえ、幻の個体ということもあって優に1億円を超えてくるのではないかと予想されます。

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Reference:DriverSource, Classic Driver, motor1.com