えっ、また?マツダ新型CX-60に3つのリコール!日産の新型キャラバンやいすゞ・コモなど、プジョーe-208/e-2008などもリコールで走行不能となる恐れ
対象台数は少ないが、リコール内容はちょっと複雑そうだ
マツダの主要モデルでお馴染みとなる新型CX-60の1車種・計753台にリコール。
不具合内容としては以下の3種類で、特に足回りのサスペンションに関しては前回のリコールでも届け出されています。
[不具合①]
フロントサスペンションにおいて、車両組立工程の組付け作業が不適切なため、アッパアーム・ボールジョイントとステアリングナックルを締結するボルトとナットが規定トルクで締め付けられていないものがある。
そのため、そのまま使用を続けるとボルトが外れ、最悪の場合、ステアリングナックルがボールジョイントから抜け、タイヤと接触することでパンクして走行不能となるおそれがある。
[不具合②]
インターミディエイトシャフトにおいて、車両組立工程の組付け作業が不適切なため、ステアリングギヤに締結するボルトが規定トルクで締め付けられていないものがある。
そのため、そのまま使用を続けるとボルトが外れ、最悪の場合、ステアリングギヤからインターミディエイトシャフトが抜け、操舵不能になるおそれがある。
[不具合③]
フロントABSセンサにおいて、車両組立工程の組付け作業が不適切なため、ステアリングナックルにハーネスを固定するブラケットを締結するボルトが規定トルクで締め付けられていないものがある。
そのため、そのまま使用を続けるとボルトが外れ、最悪の場合、ハーネスがタイヤ等に干渉することで損傷し、ABS警告灯およびTCS/DSC表示灯が点灯し、EPB表示灯が点滅すると共に、ABS、TCS、DSCおよびEPBの作動が停止し、さらに先進安全運転支援システムも停止するおそれがある。
アンチロックブレーキシステム(ABS):滑り易い路面での制動時に起こる車輪のロックを防いで車の方向安定性を保ち、操縦性を確保するシステム
トラクションコントロールシステム(TCS):水にぬれた路面や雪道等の滑り易い路面での発進や旋回加速時に起こる駆動輪の空転を防ぎ、適切な駆動力と操縦性を確保するシステム
ダイナミック・スタビリティ・コントロール(DSC):滑り易い路面での走行時や、緊急回避など急激なハンドル操作による車両の横すべりを抑えるため、ABSやTCS等によりブレーキやエンジンの出力を自動的に制御し、車両の安定性を確保するシステム
電動パーキングブレーキ(EPB):モーターでパーキングブレーキをかけるシステム
対象モデルをチェックしていこう!
気になる対象モデルは以下の通り。
これによる事故は発生していないものの、既に①が2件/②が0件/③が0件の不具合が発生しており、①が市場からの情報、②と③が社内からの情報により明らかになっています。
【リコール対象モデル一覧】
[対象型式/対象車台番号/製作期間/対象車台数][CX-60]
・3DA-KH3P/KH3P-100015~KH3P-101022/令和 4 年 11 月 18 日~令和 4 年 12 月 16 日/729台(①729台/②729台/③729台)・5BA-KH5P/KH5P-100009~KH5P-100033/令和 4 年 12 月 14 日~令和 4 年 12 月 16 日/24台(①24台/②24台/③24台)
改善措置としては、①~③それぞれ以下の通りとなっています。
[改善措置①]
全車両、当該ボルトとナットの状態を点検し、規定トルクで締付けを行う。
また、ボルトとナットが脱落していた場合は、新品のボルトとナットを取付ける。
[改善措置②]
全車両、当該ボルトの状態を点検し、規定トルクで締付けを行う。
また、ボルトが脱落していた場合は、新品のボルトを取付ける。
[改善措置③]
全車両、当該ボルトの状態を点検し、規定トルクで締付けを行う。
また、ボルトが脱落していた場合は、フロントABSセンサ一式を新品と交換し、新品のボルトを取付ける。