これ本当?フルモデルチェンジ版・日産の新型エルグランド(E53)が2024年にデビューとの噂。エクストレイル(T33)と同じ1.5Lターボ&e-POWER搭載で、競合アルヴェルに対抗か

新型40系アルヴェルへの注目が集まる中、日産もそろそろ新型エルグランド(E53)に関する新たな動きがあっても良いところだが…

2023年4月10日、日産の新型エクストレイル(Nissan New X-Trail, T33)やキックス(New Kicks)、キャラバン(New Caravan)、AD、そしてエルグランド(Elgrand)が一斉に値上げし、エルグランドに関しては+20万円近くの大幅な値上げとなりました。

一部改良やマイナーチェンジ相当の大幅改良ではなく、シンプルに材料費&物流コストの高騰、電気代の高騰などが影響しての値上げということになります。

このままエルグランドは、フルモデルチェンジせずに価格改訂や一部改良程度に留まってしまうのだろうか?という不安はあるものの、どうやら次期モデルの発売に向けて粛々と開発が進められ、2024年に発売予定との噂が浮上しています。


新型エルグランド(E53)は、セレナ(C28)のようなフロントマスクになる?

via:Spyder7

国内カーメディア・グーネット(Goonet)の報道によると、次期エルグランド(E53)は2024年に発売を計画しているとのことで、エクステリアデザインは新型セレナ(New Serena, C28)のような水平基調を意識したフロントグリルパターン付となるVモーショングリルに、ヘッドライト意匠もセレナ同様に水平基調のLEDデイタイムランニングライトと、縦に配列されたLEDヘッドライトが設定されることでグリルとの一体感を演出するとのこと。

セレナ(C28)のフロントマスクはこんな感じ。

現代の日産のデザインアイコンとなっている水平基調のフロントグリルですが、セレナだけでなくビッグマイナーチェンジ版・新型ルークス(New Roox)や、2023年4月にデビューした中国市場向けとなる新型パスファインダー・コンセプト(New Pathfinder Concept)へと展開されていることを考えると、次期エルグランド(E53)にも取り入れられる可能性は十分に考えられると予想されます。

パワトレは新型エクストレイル(T33)と同じ?プラットフォームは?

via:Spyder7

続いて気になるのはパワートレイン。

グーネットの報道によれば、エクストレイル(T33)と同じ排気量1.5L 直列3気筒VCターボエンジン+150kWの電気モーターを組み合わせた新世代シリーズハイブリッドe-POWERを採用するとのことで、更に電気式四輪駆動システムのe-4ORCEも設定されるとのこと。

おそらくは、セレナ(C28)の排気量1.4L 直列3気筒自然吸気エンジン+新世代e-POWERとの明確な差別化も考慮してのパワトレだと思いますが、確かに現時点で最も現実的なのは、エクストレイル(T33)のシステムを移行することなのかも。

開発期間の短縮やコスト回収を考慮すると、Dプラットフォームの流用が現実的?

あとはプラットフォームをどうするのか?という点ですが、セレナ(C28)のように、先代から引き継がれてきたCプラットフォームを流用するのと同じで、エルグランドも現行E52に搭載されるDプラットフォームがそのまま流用されるのか、それとも新世代プラットフォームが採用されるのかは不明。

日産の懐事情を考慮すると、基本骨格からの新規開発ともなると、開発コストを回収するためにも車両本体価格は大幅に値上げされることになるでしょうし、日産のフラッグシップミニバンという立ち位置と価格帯とのバランス、そして競合モデルがトヨタ新型アルファード(Toyota New ALPHARD, 40系)/ヴェルファイア(New VELLFIRE)という巨大ブランドであることを考えると、日産としてはできるだけ開発コストは抑えていきたいと考えているでしょうから、(あくまで個人的な予想ですが…)熟成されたDプラットフォームを流用するのが最も現実てきなのでは?と思ったり。

2ページ目:同じフラッグシップミニバンで競合モデルとなるホンダ・オデッセイは、2021年モデルから大幅な変更は無し?