オランダ沖にて自動車船に3,783台ものベンツやBMW、日本人に納車予定だった6,000万円超えロールスロイスなどが燃えた画像が公開!出火要因と疑われているEV車に新たな情報も発覚

2023-11-01

(続き)EV車両の出火が原因で、自動車船に積まれた約4,000台もの車が燃えてしまった例は過去にも…

先程の自動車船フリーマントル・ハイウェイが、ピュアEVモデルの出火が原因で大規模な被害を受けたと決めつけるのは時期尚早ですが、統計的にEVが自然発火する可能性は高くないものの、電気自動車が自動車運搬船で火災を引き起こすのはこれが初めてではありません。

2022年、EVモデルが出荷としたことで大きな被害を受けた貨物船フェリシティ・エース。

高価なポルシェ、ランボルギーニ・アヴェンタドールウルティメ(Lamborghini Aventador Ultimae)、ベントレーなど、約4,000台もの車両が火災で失われました。


フリーマントル・ハイウェイには、約1,000台もの無傷の車両もあるとのことだが…?

RTL Nieuwsによると、サルベージ会社ボスカリスの最高経営責任者(CEO)であるピーター・ベルドウスキー氏は、船の下層4甲板には約1,000台もの無傷な車両があり、「完全に牽引可能」だと説明。

しかし、これらの車を待っているディーラーや顧客は、二度とその車を見ることはできない状況に。

っというのも、こうした手付かずの車両を船から取り除くことが難しいだけでなく、別の理由で損傷を受けている可能性もあるからです。

ピーター・ベルドウスキー氏は「牽引のせいで車が再び炎上するのは望ましくありません。そうすれば、すべての悲惨な状況が再び始まります」と付け加え、仮に何も問題がなくとも、これら車両を廃車にしなければならない可能性が高いとのこと。

また、今回の火災で使い物にならなくなった車両の撤去も困難になる恐れがあり、残骸の一部は「完全に車と一体化した。デッキはひどく損傷しており、アクセスするのが困難です」とベルドフスキー氏は説明しています。

なお報道では、損失総額は3億3,000万ドル(日本円に換算して約480億円)以上になることが示唆されています。

この壊滅的な出来事により、各自動車メーカー/EVメーカーや運送会社が電気自動車(BEV)を輸送する”より安全な方法”を見つけるようになることが新たな課題となりますが、人的被害がこれ以上拡大しないための方法も模索していく必要がありそうです。

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Reference:CARBUZZ