フルモデルチェンジ版・ホンダ新型シビックタイプR(FL5)で検証!2速→4速の「シフト飛ばし」は軽快で、燃費も「18km/L」以上で過去最高の低燃費に

新型シビックタイプR(FL5)は、まだまだ色々な芸当ができそうな気がする

2022年10月に私に納車されて10か月以上が経過した、ホンダのフルモデルチェンジ版・新型シビックタイプR(Honda New Civic Type R, FL5)ですが、本モデルもあと少しで5,000kmに到達する勢いで、2023年9月中には6,000km近くまで距離を伸ばす予定となっています。

そんな新型シビックタイプR(FL5)ですが、今回は「とあること」を試したく、オール下道にて走らせることに。

その「とあること」というのが「シフト飛ばし」で、シビックタイプR(FL5)でも問題なく活用できるのか?燃費の変化はあるのか?などもチェックしていきたいと思います。


そもそも「シフト飛ばし」って何?

今回、新型シビックタイプR(FL5)で下道を中心に約200km以上走らせたわけですが、改めて本モデルのシフトフィールは軽快で、使えば使うほど「N(ニュートラル)→1速→2速→3速…」のシフトアップはもちろんのこと、反対の「3速→2速→1速」といったシフトダウンもオートブリッピング付きで軽快且つ官能的。

そして今回の中距離移動での新たな試みとして、以前より個人的に気になっていた「シフト飛ばし」を行ってみることに。

本来であれば、1速→2速→3速…と順番にシフトアップしていくものを、「2速→4速」、「3速→5速」、「4速→6速」といった形で途中のシフトアップを省略(飛ばす)というもの。

これはATモデルやCVTモデルでは活用できない技術で、自身でシフト操作するMTだからこそ実現できるのですが、一方でシフトミス(場合によってはオーバーレブ)にもつながってしまう諸刃の剣のようなもの。

あくまでも自己責任ではあるが、MT車特有の「シフト飛ばし」は軽快

シフト飛ばしのメリットとしては、短い時間で効率よく加速することが可能で(クラッチ操作も少なくなる)、走り方次第では高回転になる前にスムーズ且つ低回転域で加速できるので、低燃費でロングドライブを楽しむ方向けなのかも。

特に今回の中距離移動では、信号が少なく、直線の多いマイナーロードを走行することが多かったので、何れは高速道路でもシフト飛ばしを行ったみたいところ。

ちなみに今回は「1速→2速→4速→6速」という形でシフト飛ばしを行ったわけですが、2速からは2,500rpm辺りでシフト飛ばし → 1,500rpm未満と低回転で一気に速度を上げていきましたが、2速 → 4速にシフト飛ばしした際のショックは小さめで快適。

ただしシビックタイプR(FL5)は、エンジン回転数を合わせてくれるレブマッチシステムが優秀ということもあり、2速 → 4速にシフト飛ばししても失速 → 周りの交通の流れを乱すといった確率は低め(その人の使い方によりけりですが…)。

シフトアップ時の「シフト飛ばし」は比較的リスクは少ないとは思いますが、反対にエンブレを目的としたシフトダウンによるシフト飛ばしはエンジン故障の危険があり、これはオーバーレブ(過回転)を避けるため。

レブマッチシステムの範囲が拡大したシビックタイプR(FL5)の場合だと、まだギクシャクするようなリスクは少ないかと思いますが、今後のメンテナンス性や長期的に所有し続けることを考えると、できるだけ避けたいところだと思います。

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