フルモデルチェンジ版・トヨタ新型アルファード(40系)が納車されて3か月が経過!この車は「2列目」以外お粗末な造りであることを再確認

新型アルファードは確かによく出来た車だが、それはあくまで2列目の話である

2024年1月に私に納車されて3か月が経過した、トヨタのフルモデルチェンジ版・新型アルファード(Toyota New ALPHARD, 40系)ガソリンZ・3列7人乗り[2WD]。

本モデルの走行距離も2,000kmを突破し、ゴールデンウィーク期間中には3,000kmに到達しそうな勢いですが、今回はその前に納車されて3か月経過してのアルファードに対する印象をまとめていきたいと思います。

トヨタのラージサイズミニバンとして絶対的な地位を確立したアルファード/ヴェルファイアですが、(あくまでも個人の感想として)常々思っているのは、「2列目に力を入れていること以外はお粗末」だということ。

具体的にどういったところがお粗末なのか?チェックしていきましょう。


2種類以上の電動パワーシートの同時調整は「2列目」以外不可

まずはアルファードの電動パワーシートについて。

アルファードでは運転席・助手席だけでなく、2列目キャプテンシートのシート調整も電動タイプになっています。

電動パワーシートだからといって、利便性・実用性が高いというわけではありませんが(むしろ手動に比べて動きが”遅い”ので不便に感じるときのほうが多い)、フロントシートはリクライニングとスライドを同時に動かすことはできないにも関わらず、なぜか2列目はリクライニングとオットマンの同時調整は可能なんですね。

ヤリスクロス(Yaris Cross)のように、「1つのモーターで調整」できるような構造になっているのかは不明ですが、なぜフロントシートだけ同時調整ができないのかは疑問です。

2列目以外のシートヒーター/シートベンチレーションの効き目が弱すぎる

続いては、シートヒーター/シートベンチレーションの効き目について。

アルファードでは、運転席・助手席だけでなく、2列目キャプテンシートにもシートヒーター/シートベンチレーションが標準装備されています(各3段階調整&AUTOモード付)。

快適性や装備の充実度としては高く評価しているこの機能ですが、なぜかフロントシートのシートヒーターとシートベンチレーションは、それぞれレベルMAXにしても「ヌルい/涼しくない」んですね。

一方で2列目のキャプテンシートでは、それぞれレベルMAXにしても「少し熱い/涼しい」と感じるのですが、なぜフロントシートとキャプテンシートでここまで効き目が異なるのか?は疑問に思う所。

同じ機能なのに、運転席のドライバーや助手席の乗員に対しては、先程の電動パワーシートの同時操作も含めて「とりあえず装備されておけばイイだろう」という感覚で搭載したのでしょうか…

ここにもトヨタのお粗末な部分が見受けられますが、アルファードといえど人を乗せる車であり、最も神経を使うのはドライバーですから、ドライバーが少しでも快適に感じられるような機能と効果を持たせることは大事だと思うんですね。

アルファードを開発した人物は、「2列目に乗る人々が快適であれば、それでイイ」という考えなのかは不明ですが、もう少しドライバーのことを配慮すべきでは?と思うところ。

っというか、そもそも同じ機能がフロントと2列目で効果が全く異なるって致命的であり、製品として問題なのでは?とも思います。

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