フルモデルチェンジ版・日産の新型エクストレイルe-POWER(T33)の今後の課題は「値上げ」。2024年には再び値上げで、発売当初から最大「50万円アップ」の恐れも?

(続き)日産の新型エクストレイルe-POWER(T33)の2024年モデルは更に値上げ?

引き続き、日産の新型エクストレイルe-POWER(T33)についてチェックしていきましょう。

2022年モデルの商品力と設定価格のバランスがとても優れていたからなのか、発売されて僅か数か月で受注一旦停止となり、納期は1年近く、そして2023年モデルでは一部改良することなく大幅な価格改訂(値上げ)となりました。

2023年モデルのグレード別価格帯は以下の通り。

【(2023年)新型エクストレイル(T33型)のグレード別価格帯一覧(10%税込み)】

[スタンダードグレード]

◇エントリーグレードS:[2WD]3,510,100円(従来比+311,300円)

◇エントリーグレードS:[e-4ORCE]3,759,800円(従来比+280,500円)

◇中間グレードX:[2WD]3,748,800円(従来比+249,700円)

◇中間グレードX:[e-4ORCE]4,049,100円(従来比+249,700円)

◇中間グレードX:(3列7人乗り):[e-4ORCEのみ]4,180,000円(従来比+249,700円)

◇上位グレードG:[2WD]4,448,400円(従来比+149,600円)

◇上位グレードG:[e-4ORCE]4,748,700円(従来比+249,700円)


[AUTECH(オーテック)]

◇AUTECH X(2列5人乗り):[2WD]4,488,000円(従来比+282,700円)

◇AUTECH X(2列5人乗り):[e-4ORCE]4,749,800(従来比+282,700円)

◇AUTECH ADVANCED Package(2列5人乗り):[2WD]5,029,200円(従来比+282,600円)

◇AUTECH ADVANCED Package(2列5人乗り):[e-4ORCE]5,329,500円(従来比+282,900円)

◇AUTECH(3列7人乗り):[e-4ORCEのみ]4,880,700円(従来比+282,700円)


[エクストリーマーX]

◇X エクストリーマーX(2列5人乗り):[e-4ORCEのみ]4,401,100円(従来比+271,700円)

◇X エクストリーマーX(3列7人乗り):[e-4ORCEのみ]4,532,000円(従来比+271,700円)

何と値上げ幅は149,600円~311,300円とのことで、私が購入したGグレード[2WD]が最も値上げ幅が小さく、エントリーグレードS[2WD]が最も値上げ幅が大きいという謎の改訂に。


総額550万円を超えるSUVともなると、他の選択肢も増えてくる

なお2024年モデルも一部改良なども無く再び値上げするとの噂がありますし、2023年モデルの値上げの流れを考えると、(2022年モデルの車両本体価格から)2024年モデルは最大50万円相当にまで跳ね上がるのではないか?という見方も。

価格アップは車両本体価格だけでなく、Gグレードより設定可能なナッパレザーシートまでもが、88,000円 → 154,000円にまで約2倍近く高くなるのを見ると、「改めて2022年モデルはコスパ良かったんだな…」と思う一方、ここまでトータルの価格帯が上がってしまうと「エクストレイルの商品力や魅力が大きく薄れてしまうのではないか…?」という不安もあるわけですね。

上記の価格アップ分を考慮して、例えば最も売れ筋のGグレード[e-4ORCE]をフルオプションで見積もりすれば550万円~560万円となりますし、ここまでの価格帯であれば、トヨタ新型ハリアー(Toyota New Harrier)のハイブリッドモデル、レクサス新型NX/RXも視野に入って来ると思います。

厳しい言い方にはなりますが、値上げ分を考慮してまで率先して新型エクストレイルを購入する価値があるのだろうか?と言われると疑問もありますし(おまけに2トーンカラーは台数が制限されて長納期化している)、商品力としての価値は十分にあったとしても、価格帯のウェイトがどうしても大きくなるでしょうから、今後のエクストレイル(T33)の売れ行きが心配に思う所です。

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