トヨタ・ランドクルーザーは本当に「生きて帰ってこられる車」だった!落下事故などでボロボロになりながらも走行可能。ポルシェ新型718ケイマンGT4 RSの限定モデルが発表

改めてランドクルーザーのラダーフレーム構造が、コンセプトの重要さを教えてくれた

トヨタがラインナップするランドクルーザー(Toyota Land Cruiser)シリーズ。

日本市場では、新型ランドクルーザー300(New Land Cruiser 300)が販売され、2023年11月には一部改良版・新型ランドクルーザー70、そして翌年の2024年5月頃には新型ランドクルーザー250がラインナップされる予定です。

これらのモデルに共通していえるのは、プラットフォームはモノコックではラダーフレーム式であり、左右に一本ずつメインのフレームとなるサイドメンバーが縦に伸び、それをサブフレームであるクロスメンバーで梯子のようにつなぎ合わせることで、一つのフレームとして構成しています。

そして、その上にエンジンやサスペンション、トランスミッションといったパーツが搭載され、更にその上からボディを被せるようなレイアウトになるため、最もイメージしやすいのはミニ四駆かもしれません。


ランドクルーザーは「生きて帰って来られる車」をコンセプトにしている

知識としては分かっていても、ラダーフレーム構造がどれだけ頑丈且つ重要であり、トヨタがランドクルーザーの基本コンセプトとなる「生きて帰って来られる車」を反映しているのか、その真相を理解にするには中々に難しいかと思いますが、今回インスタグラムにて、ランドクルーザーの真の価値を見出したであろう動画が公開され大きな話題となっています。

この動画を公開したのは、中東のインスタグラマーlc300.qaでハリド・アル・アジム氏がシェアした中々に衝撃的な内容。

上の画像を見てもお分かりの通り、車体がボロボロになっているにも関わらず、ドライバーが何ら問題なく運転している姿が確認できます。

車体はランドクルーザー70のシングルキャプピックアップトラック

撮影された場所は、ランドクルーザーの聖地とも云われる中東サウジアラビアで、モデルとしては中東市場などを中心に展開しているランドクルーザー70のシングルキャブ・ピックアップトラックだと予想されます。

ちなみにこの車、ボディ全体がグシャグシャに損傷している理由としては、サウジアラビアの山岳地帯を走行していたそうで、しかも何度も山頂から転落し、数回横転したとのことですが、奇跡的にドライバーは重傷を負うことなく、本当に「生きて帰ってこられた」のだそう。

ちなみにこの車が向かっているのは、トヨタ中東のディーラーサービスだそうで、これからボロボロになったランドクルーザー70を修理するのだと考えられますが、普通ここまでの姿になったら、自走不可能はもちろんのこと、廃車になっても不思議ではないところ。

しかしながら、これだけ損傷してもランクル70が運転可能である理由は、おそらく損傷が最も少なかったであろうラダーフレームの基礎が大きく関係しているのだと思われ、トヨタも「これだけの損傷を想定した」耐久性や信頼性を何十年も前からテストして販売していたことを考えると、トヨタのコンセプトはここに繋がって来るんだな…と思わせてくれたり。

なお、フレームやエンジン、サスペンションが特段問題なければ、オーナーも修理費用自体は全く気にしていないそうで、「直ればまた山を走る」という意気込みは変わらず。

まさかランドクルーザーとラダーフレーム構造がここまで頑丈だったとは想いもせず、途中で途絶えることなくドライバーをディーラーサービスまで連れて帰ってくれたランクル70に拍手を送りたいです。

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