北海道釧路市にて、トヨタ30系プリウスを運転していた77歳の高齢ドライバーが親子をはねる→4歳の女の子が死亡…一方で同じ日に新型60系プリウスが安全性能で最高評価を獲得

男性高齢ドライバーがアクセルとブレーキを踏み間違えたか

2019年4月に、東京都池袋でのトヨタ・プリウス(Toyota Prius, 30系)による暴走事故で、母子が死亡するという痛ましい事件が発生してから4年以上が経過しました。

この事故で、当時30系プリウスを運転していた旧通産省工業技術院の元院長、飯塚幸三 被告が禁錮5年(検察側の求刑は禁錮7年)が言い渡されましたが、こういった事故・事件が発生して以降、プリウスや高齢ドライバーに対するネガティブイメージが強くなることに。

そして2023年10月17日、今度は北海道釧路市にて、30系プリウスを運転していた77歳の男性高齢ドライバーが母子をはねて、4歳の女の子が死亡したことが明らかとなりました。


あまりにもツラい…病院の玄関前で事故は起きた

こちらが今回、死亡事故が発生したという北海道釧路市の釧路総合病院前。

事故発生は2023年10月17日の午前11時前、北海道釧路市の市立釧路総合病院の正面玄関前で、乗用車(トヨタ・プリウス)が近くを歩いていた4歳の女の子と母親をはね、さらに近くの介護用の車両に衝突したとのこと。

こちらは衝突被害を受けた乗用車(介護サービス こころ)。

4歳の女の子は死亡、母親は命に別状なし

今回の事故で、母子ともに病院に運ばれたものの、4歳の女の子は死亡したことが明らかとなりました。

一方で母親の方は無事で、けがの程度はわかっていないとのことですが、意識はあり会話ができるとのこと。

容疑者は病院の敷地内を何km/hで走行していた?

今回の事故及び事件で警察は、プリウスを運転していた根室市の無職・熊谷勉 容疑者(77)を過失運転傷害の疑いで、その場で逮捕したとのこと。

警察は、熊谷 容疑者が「アクセルの操作を誤った可能性もある」とみて調べているとのことですが、そもそもプリウスを運転していた容疑者は、病院の敷地内で一体何km/hで運転していたのかも気になる所。

少なからず、敷地内は5km/h~15km/hほどの徐行運転で移動する必要がありますし、ましてや人の出入りが多い玄関前ともなれば、すぐに停止できるレベルの速度に抑える必要があるはず。

しかしながら、熊谷容疑者は「アクセル操作を誤った可能性がある」とのことから…

・オーバースピードで走行していて、ブレーキ操作が遅れた

・玄関前で急ブレーキするはずが、急アクセルで急発進してしまった

など、様々な要因が考えられるため、容疑者の車にドライブレコーダーが搭載されているのであれば、すぐに調べることは可能だと思われます(搭載されていなければ、近くに駐車されている車両のドライブレコーダーの監視機能に残っている可能性もありそう)。

安全装備が搭載されていない車にも、メーカー純正で後付けが可能

ちなみに、先程の死亡事故がアクセルとブレーキの踏み間違い、つまりは急アクセルによる死亡事故だった場合、そういった問題が起きないような安全機能を「ディーラー純正で後付け装備」することも可能(トヨタ公式ホームページより)。

上の画像のように、トヨタ公式が30系プリウスでも装着可能な「踏み間違い加速抑制システム」を販売しています。

安全装備がほとんど充実していない旧世代車両でのトラブルや事故が多いからこそ、こうした後付けの安全装備は画期的だと思いますし、何よりも自分だけでなく周りの人の人生を守るための機能でもありますから、旧世代車両を所有する方々には、高齢ドライバーとか関係なく、前向きに取り付けた方が賢明かもしれませんね(後から付ければ良かったと思っては遅い)。

4歳の女の子が母親と一緒にはねられ、女児死亡 乗用車を運転していた77歳の男を逮捕 アクセルの操作を誤った可能性も 北海道釧路市|TBS NEWS DIG

2ページ目:死亡事故が報道された同日に新型プリウスが予防安全評価において最高評価となるファイブスター賞を獲得!