三菱の新型デリカミニが納車されて5か月が経過!この車が売れる・成功した理由は?「見た目」から成功した稀に見る戦略的な一台で、私もその見た目に惚れて購入した一人だった

新型デリカミニが成功(売れた)したのは、そのゴツカワな「見た目」だと考えている

2023年6月に私に納車されて5か月が経過した、三菱の新型デリカミニ(Mitsubishi New Delicam Mini)T Premium[2WD]。

走行距離もあと少しで5,000kmに到達し、私の愛車のなかでも距離の伸びるペースが非常に早い一台ですが、その理由も使い勝手がとても良いから。

軽自動車規格のコンパクトなサイズ感はもちろんのこと、停車時からのドッカン!と突き出るような加速はクセがあるものの、ターボエンジンだからこそ街中でのパワー不足は感じにくいと考えています。

そしてこのモデルの一番の購入の決め手は「見た目」であり、本モデルが売れているのも「キャッチーでゴツカワな見た目」でユーザーの心を鷲掴みにしているからなのではないか?と思われます。


三菱は、デリカミニの発表から発売までの戦略が上手かった

デリカミニが納車されて5か月経過して今でも魅力的に感じているのが、このゴツカワな見た目。

本モデルが初めて発表されたときのイメージは、ランドローバー新型ディフェンダー(Land Rover New Defender)の軽自動車版?という風に思われた方も多いと思うんですね。

中身は既に販売終了しているeKクロススペースで、本モデルのビッグマイナーチェンジ&後継機種という立ち位置ながらも、U字型のLEDポジションランプがディフェンダーっぽいですし、何よりも三菱の特徴の一つでもあるアウトドアテイストなデザインが、昨今の自動車業界のトレンドの一つにもなっていて、これらの要素が現代のユーザーにヒットしたのではないかと考えています。

実際のところ、私もこのモデルを初めて見た時は「三菱攻めて来たなぁ…」と驚きを隠せなかったですし、何よりも見た目だけで「欲しい」と思わせるところでも三菱の戦略勝ち。

そしてeKクロススペースをベースにしながらも、見た目をここまで大きく変化させるだけで注目度や売れ行きが大きく異なったのも驚きですが、「購入の決め手は、まず見た目から…」を上手く体現したモデルなのではないかと思うんですね。

テレビCMのコンセプト、女優さん、そしてデリカミニのイメージキャラクターまでも完璧だった

あとは、デリカミニのイメージキャラクターでお馴染みとなるデリ丸。の存在も大きいでしょうね。

女優の水川あさみさんとデリカミニの組合せだけでも、三菱は本気でスーパー軽ハイトワゴン市場のトップを獲りに行く気持ちが伝わってきましたし、そこに架空のオリジナルキャラクターであるデリ丸。が登場したときは、三菱の計算された戦略には頭が上がらず「ここまで見た目とイメージだけで購買意欲を掻き立てる」のは、三菱のラインナップモデルとしては珍しいのではないかと思います。

デリカミニ「デリカミニ デビュー!」篇 30秒

その結果としては、一般社団法人・全国軽自動車協会連合会が公開した2023年10月度の軽自動車新車販売・登録ランキングにおいては、競合のホンダN-BOXやダイハツ・タント、スズキ・スペーシアにはまだまだ及ばないながらも4,545台/月と、全体の11位にランクイン(しかも前年同月比で222.9%を記録)。

三菱の生産能力から考えると、月産で4,000台を超えるのは極めて珍しいですし、それだけ全国からのバックオーダー数も多いことが伺えます。

2ページ目:見た目で惚れた新型デリカミニだが、実際に納車されてからの印象は?