和製スーパーカー・ホンダNSXは壊れにくい!30万km超えの個体は珍しくなく、なかには「地球19周分」走らせたものも…ワンオフ仕様のラ・フェラーリが競売に出品へ

初代NSXは、量産車として初めてオールアルミボディを実現した和製スーパーカー

ホンダ/アキュラのハイパフォーマンス&リヤミドシップスーパーカーでお馴染みとなるNSX。

1990年に初代NA1としてデビューし、その後V6ハイブリッドモデルが登場した、日本を代表するスポーツカーでもありますが、高いスポーツ性能はもちろんのこと、もう一つ注目されているのが信頼性。

つまり壊れにくいスポーツカー/スーパーカーとしても有名なNSXですが、海外では10万km~30万kmの過走行モデルは決して珍しくなく、中には地球19周分を走らせたNSXも存在するとのこと。

この他にも、フェラーリが世界限定499台+1台のみ製造し、その中で世界に1台しか存在しないワンオフモデルのラ・フェラーリ(LaFerrari)が競売に出品されるとのことで、こちらの仕様も併せてチェックしていきましょう。


アメリカではNSXを足車にするオーナーも多いようだ

今回、ホンダ(アキュラ)NSXの魅力について語るのは、カーメディア系YouTuberのVINwikiチャンネルからの取材を受ける、NSXオーナーのリチャード・グレイブス氏。

彼にとってNSXは、生活の一部に欠かせない存在とのことで、それを証明してくれるポイントとして、単に「非常に優れた車である」だけでなく、「たくさんの楽しいドライビング・エクスペリエンス」を提供することができ、その一方で「どれだけ走らせても壊れにくい信頼性と耐久性を持っている」からだそう。

アメリカ人ユーザーに納車されているNSXの多くは、ただ単にガレージに長期保管されているだけでなく、10万km~30万km走らせている個体も多く、ときには中古車市場やオークション会場でも20万km超えの個体が出品されることも珍しくないそうです。

70万km以上走らせても、定期的なメンテナンスを実施すれば壊れない?

リチャード・グレイブス氏の話によると、NSXのドライブトレインやエンジンは、車両本体価格以上の過剰品質ともいえるレベルで製造されているとのことで、約64万km走らせた個体や、地球約17周分ともいえる約71万km走らせた個体が存在しても、これらは全て新車のときからエンジンを交換しておらず、「実質永久的に稼働できる」と説明。

もちろん、これだけ元気よく走らせるためには、その距離に応じて定期的にメンテナンスを実施する必要がありますが(消耗品の交換も必須)、反対にメンテナンスを怠らなければ、これだけ長距離を走らせても何も問題なく走らせることができることを証明していることに。

なかには地球19周分(約76万km)走らせている現役のNSXも存在するようだ

そしてこれもまた驚くことに、リチャード・グレイブス氏によれば、オーストリアには「世界トップレベルでNSXを愛するオーナー」が現役で存在するとのことで、その人物は毎日NSXに乗り続け、一度もエンジンを交換することなく走行距離は驚異の75.6万kmを走らせており、これは地球 約19周分に相当。

この他にも、世界に僅か2台のみではありますが、約80万km走らせたNSXも存在するとのことで、これらは現役オーナーが所有しているわけではなく、レース用にメインで活用されたモデルなのだそう(どういった経緯で80万kmも走らせたのかは不明ですが…)。

現時点で、公道用として活用されているかまでは不明で、今の時代でも品質に優れ、安心・安全で乗り続けることのできるスーパーカーは極めて珍しいのではないかと思います(スーパーカー=故障しやすいというネガティブイメージを払拭したモデルでもあるかもしれない)。

How many miles can you put on an NSX?

2ページ目:世界に一台しか存在しない”クリーム色”のワンオフモデルとなるラ・フェラーリがオークションに出品へ!