ホンダ新型ZR-Vの気になるポイント「シートヒーター/ステアリングヒーターの効き始めが他車種に比べて遅い」「2025年モデルから”シレッ”とType-Cに変更」等

街中でもようやく見かける頻度が多くなってきた新型ZR-V

2023年5月に私に納車されて、もうすぐ半年が経過するホンダ新型ZR-V e:HEV Z[4WD]。

街中で見かける頻度も多くなり、ようやく納車が進んでいる?のだと思いますが、意外にもリセールカラーのプラチナホワイトパールを見かける頻度は少なく、最もコスパの良いクリスタルブラックパールが圧倒的に多い印象です。

次いで、プレミアムクリスタルガーネットメタリックやノルディックフォレストパールですが、それ以外のボディカラーを見かけることはほとんどありません(あくまでも私が住んでいるエリアでの話)。

そんな街中での見かける頻度が多くなったZR-Vですが、今回は本モデルが納車されてから気になるポイントをいくつか見ていきたいと思います。

ちなみに「気になる=不満に感じている」という意味合いではなく、「競合他社や他車種と比べて…」という意味なので、その点は予めご理解いただけますと幸いです。


ZR-Vのシートヒーター/ステアリングヒーターの効き始めが遅い

まず一つ目に気になったのは、ZR-Vのシートヒーター/ステアリングヒーターの効き始めが、他車種に比べて遅いということ。

これはあくまでも私個人の体感的なところになるため、シートヒーターの効きの感じ方は人それぞれであり、何れ測定機器を使って比較検証していきたいと考えています。

具体的な車種としては、競合モデルとなる日産の新型エクストレイルe-POWER(Nissan New X-Trail e-POWER, T33)や、同じSUVスタイルのレクサスLX600、トヨタ・ランドクルーザー300(Toyota New Land Cruiser 300)といったところでしょうか。

エクストレイルe-POWERの場合だと、3段階調整のうちのレベル3にした場合、約20秒で暖かくなり始め、5分ほど経過したところで一気に暖かくなります。

ランドクルーザー300の場合だと、こちらも3段階調整のうちレベル3にした場合、約20秒ほどで暖かくなり始め、3分ほど経過したところで一気に暖かくなります。

そしてLX600の場合だと、こちらはAUTOもしくは3段階調整で設定可能なのですが、同じ条件となるレベル3にした場合、約1分ほどで暖かくなり始め、3分ほど経過したところで一気に暖かくなります。

こうして見ると、シートヒーターの効きはじめの早さと、レベル3の暖かさに到達するまでの早さではランドクルーザー300の方が最も早いのですが、一方のZR-Vも同じ条件で暖めてみたところ、効きはじめに1分以上かかり、10分ほど経過してようやく一気に暖かくなる印象なので、そう考えると近場や街乗り程度だと効果を感じにくい?という印象です。

ZR-Vは意外と小回りが利きづらい

続いてZR-Vの取り回し/小回りについて。

これもあくまで、私が他に所有するエクストレイル(T33)との比較になってしまいますが、狭い道や立体(地下)駐車場、有料駐車場などにおいて、意外と小回りが利かないんですね。

ZR-Vの最小回転半径が5.5mに対し、エクストレイル(T33)は5.4mと僅かに0.1m小さいのですが、ハンドルを全切りしたときの取り回しの良さはエクストレイルの方が高いと感じるのが正直なところ。

特にマイナーロード且つ道幅が狭く、90度曲がるようなクランク道路の場合だと、両車の使い勝手の違いは明確。

ある程度の速度域でのハンドリング性能においてはZR-Vの方が上だと思っているものの、ちょっとしたイレギュラーな道での低速走行となると、ZR-Vの弱みとなる部分が垣間見える感じがあります。

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