フルモデルチェンジ版・ホンダ新型シビック(FL)に約17.6万台の大量リコール!更にロールスロイスのメーターガラスが割れたり、ボルボXC40では車両火災の危険性も

前輪が「曲がり過ぎて」事故につながる恐れがあるとして、約17.6万台の大規模リコール!

2022年~2024年モデルとなる、ホンダのフルモデルチェンジ版・新型シビック(Honda New Civic, FLシリーズ)の全176,410台に大量リコール。

このリコール情報は、日本市場ではなくアメリカ市場に限定された話ではありますが、もしかすると日本市場向けのシビック(FL1)/シビックe:HEV(FL4)/シビックタイプR(FL5)にも、同様の不具合が報告されている恐れがありますので、まずは参考程度にチェックしていただけますと幸いです。

あと、アメリカ市場向けとなるシビックシリーズのステアリング曲がり過ぎ問題は、2023年3月にも取り上げられているため、実質的には今回のリコールで2回目ということになります。

今回の不具合についてホンダは、タイヤやロアサスペンションアームに損傷を与える恐れがあるだけでなく、重大な事故につながる恐れもあるとしてリコールを届け出ています。


サプライヤーの製造上の欠陥が発見され、その製品がそのまま製品として世に出回っている模様

具体的にどういった不具合が発生しているのかをチェックしていくと、前輪が従来よりも大きく回転し過ぎて損傷する恐れがあるそうで、その原因もサプライヤーであるHitachi Astemo Americas, Inc.が、ホンダに対して「製造上の欠陥がある可能性」を警告し、2023年7月にこの問題を初めて確認したとのこと。

その後、ホンダは同年9月にこの問題を調査し、乗員の安全に影響が出る可能性があると判断したそうです。

調査した結果、不具合要因としてはパワーステアリングラックが不適切なストローク長で組み立てられていたために、前輪が回転しすぎて損傷につながる恐れがあるとのこと。

タイヤホイールが回転し過ぎた場合、ロアサスペンションアームによってタイヤが損傷する可能性があり、反対の場合であっても損傷の危険性は十分に考えられるとのこと。

タイヤがパンクして事故につながる危険性も

もし今回の不具合にて、走行中にタイヤが損傷している場合、タイヤがパンクする危険性があり、最悪の場合に衝突の危険性が高まると説明。

一方で、シビックがスノーチェーンを装着していた場合、タイロッドエンドが損傷した場合、ハンドリングに支障をきたす危険性もあるため、重大な事故につながることも考えられることから、早期的にリコール作業を実施する考えを示しています。

現在ホンダUSAでは、対象となるモデルの点検並びに、必要に応じて対策品の電動パワーステアリングラックを交換するリコール作業を実施するとのことですが、台数が想像以上に多いことを考えると、全ての作業を完了するのに時間を要するかもしれませんね。

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