一体なぜ?一部改良版・ホンダ新型オデッセイが売れていないようだ。少なからず4つの販売店に確認したところ発売後の注文数は「0台」…それなのに納期は半年?

一部の販売店とはいえ、まさかここまで売れていないとは…

2023年12月7日に発表/同月8日に発売された、ホンダのラージサイズミニバンとなる一部改良版・新型オデッセイ(Honda New Odyssey, RC5)。

狭山工場の閉鎖を受け、2021年末に一度は国内での生産・販売を終了したオデッセイですが、今回2年ぶりに中国産として復活を遂げ、更にパワートレインは排気量2.0L LFA → LFB型直列4気筒エンジン+デュアルモーターを搭載するハイブリッドe:HEVのみをラインナップ。

そしてシートレイアウトは、2列目にキャプテンシートを採用した3列7人乗りのみということで、限りなく仕様とグレードが限られたモデルになっているため、必然的に価格帯は高くなります。

そんな中華製オデッセイですが、どうやら発売後から全く注文が入っていないとの情報が入ってきました。


販売点4店舗に取材したところ、発売後の注文台数は「0台」

新型オデッセイが発売されてから、一部のホンダディーラーでは試乗車もしくは展示車といったデモカーが納車されていますが、そういったデモカーが配備されている販売店や、配備されていない販売店の計4店舗に取材させていただいた所、発売後の受注台数は「0台」とのことでした。

厳密にいえば、価格が判明した2023年8月下旬時点からの先行予約の段階から含めると、4店舗での累計受注は3台のみとのことで、想定していた各店舗1か月1台の予約・受注台数に全く到達していないとのことでした。

そしてもう一つ気になるのが、発売後の本モデルの試乗希望者や商談の問合せがあるのかどうか?という点ですが、2023年12月の発売以降、試乗車が入っている店舗には全く試乗の問合せがなく、デモカーが配備されていない店舗にも、試乗や商談の問合せも全く入っていないとのこと。

発売直後から想像以上に厳しい状況になっているオデッセイですが、その背景にはやはり、2021年末に生産終了したオデッセイからプラットフォームやデザインが大きく変化していないことが挙げられるため、つまりは走りや燃費性能の大きな進化が感じられないことから、検討するまでもなく購入を見送るユーザーが多いのかもしれません。

見積もりすると総額600万円は結構デカい

ちなみに、新型オデッセイの見積もりは既に取得済みですが、メーカーオプションが無いとはいえ、装備面ではステップワゴンやZR-Vなどよりも劣る部分が多いにも関わらず、それでいて総額600万円を超えてくるのは考え所。

おまけに残価率も3年1,000km走行制限でも48%と50%を簡単に切っているので、新型アルファード/ヴェルファイアの3年残価60%に比べるとうま味が少ないの致し方ないところだと思います。

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