こんなことがあった。納車時期が決まったホンダ新型シビックタイプR(FL5)の注文キャンセルが発生→なぜこのようなことが起きてしまうのか?

まだまだ納車待ちが多い新型シビックタイプR(FL5)だが、一方で待ちきれずに勢いでキャンセルする例も?

2022年9月に発表・発売されて1年3か月が経過した、ホンダのフルモデルチェンジ版・新型シビックタイプR(Honda New Civic Type R, FL5)。

2023年1月には、既に納期2年以上にまで長期化 → 法規制などの兼ね合いで受注一旦停止となったわけですが、その後もホンダの生産スケジュールなどが明らかとなり、受注停止直前でオーダーされた分までのざっくりとした概要・スケジュールも公開されました。

受注残があるなか、今か今かと納車を待ち続けるユーザーが非常に多い中、一部のホンダディーラーではシビックタイプR(FL5)の注文キャンセルが徐々に増えているとの情報が入ってきました。


そもそも、どうしてここまで注文キャンセルが増えるのだろうか?

私がいつもお世話になっているホンダディーラー3店舗にて取材させていただいたところ、既に注文が入っていて、具体的な生産・出荷時期などが明確になっているシビックタイプR(FL5)が増えてきましたが、一方で販売店を悩ませているのが、正式に注文が入った後のキャンセルが徐々に入っているということ。

これは前回のブログでもお伝えした通り、キャンセル理由にはいくつかのパターンがあり…

◇納期があまりにも長すぎて待っていられない
→なぜか納車時期が近づいてきてのキャンセルなのか…

◇納期が2か月近く短縮されてしまったため、お金の準備が出来ていないので止む無くキャンセル
→注文時期をズラしてもらうなどの検討は無かったのだろうか…

◇元々投機目的でのオーダーだったが、既に価値が下がったため不要 → 注文をキャンセル
→ランドクルーザー300も同時に注文していたが、両車ともキャンセルしたとか…

◇急きょ生活環境が変化したために、シビックタイプRのようなスポーツカーは不要になった
→県外への異動や、車の移動が不要なエリアに赴任等…

◇経営状況が悪く、車を買える余裕が無くなったのでキャンセルしたい 等

理由としては様々で、仕事上の関係で生活環境が変化(県外へと異動他)するとなると、確かに注文をキャンセルせざるを得ない状況かもしれないのですが、それ以外の理由は販売店側も中々理解に苦しむ内容。

キャンセル分の枠を他のお客さんに提案するも、前向きな回答は得られず

具体的なキャンセル台数までは記載できないものの、キャンセルされた分を他の候補者や、スポーツカー系に興味のあるお客さんに対して「シビックタイプR(FL5)のキャンセル枠があり、2024年春頃に納車可能ですが如何でしょうか?」と提案することもあるそうですが、中々前向きに検討される方も少ないとのこと。

こうしたキャンセル枠が発生すると、意外と近くには「本当に欲しいと思う方がいない」ということを痛感しているそうです(本当に欲しいと考えている方は既に契約していて、納車済もしくは納車待ちの状態)。

2ページ目:キャンセル枠については、私にも提案頂いていて、見積もりも取得