2023年1番最初に納車されたトヨタ新型プリウス(60系)はスポーティな万能車!不満は少々あっても「完璧を求めない車づくり」には感服する

最初はデザイン性を重視したスタイリングや見た目に惚れたが、今では機能性と”乗ってわかる”利便性の高さに満足している

2023年、私に納車された車の台数は全9台で、その中で2023年一番最初に納車されたのがトヨタのフルモデルチェンジ版・新型プリウス(Toyota New Prius)2.0L HEV Zグレード[2WD]でした。

本モデルが納車されて10か月以上が経過し、走行距離も6,600kmほどと、現在の所有台数に対しては結構走られている方ですが、改めて全体を評価してみると「上手いこと考えられた車だなぁ」と感心するばかり。

最初はエッジの効いたスポーティなスタイリングと、若者ウケを狙ったハンマーヘッドのデザイン言語が魅力的で購入しましたが、今では機能性なども含めてフレキシブル性に富んだところが、この車の一番の魅力だと考えています。

今回は、そんな魅力あるプリウスの現時点での印象をまとめていきたいと思います。


車高の低さに注目しがちだが、新型プリウスのボディサイズは「丁度良い」

まずプリウスの魅力的なポイントとしてボディサイズが挙げられますが、初見だと一番注目しがちなのは車高の低さ。

レクサスIS500 F SPORT Performanceの全高よりも僅か5mm低い1,430mmで、流麗なクーペスタイルがプリウスの特徴の一つではあるものの、しかし本モデルを実際に所有してみて「良いなぁ」と感じたのが全長と全幅のコンパクトさ。

これは前回のブログでもお伝えした通り、全長4,600mm×全幅1,780mmと、決して大きすぎず小さすぎずの丁度良い塩梅なんですね。

車高も低く見えるが、実はそこまで低くない

特に全幅に関しては、BセグメントSUVのホンダ現行ヴェゼル(Honda New Vezel)の1,790mmよりも小さく、ヤリスクロス(New Yaris Cross)の1,765mmよりも僅かに大きいため、適度な接地感を持ちながらも、更に安定感を高めるために車高も落とし込んでいますが、しかし最低地上高は150mmとアクア(Aqua)よりも+10mm高いという不思議さもあるんですね。

この絶妙なボディサイズは、普段の公道走行だけでなく、ちょっと狭い立体駐車場や地下駐車場、有料駐車場で役に立っていて、特に繁華街の有料駐車場では、地味に段差が大きかったりして出入りしづらいのですが、プリウスになるとそれがほとんど苦になりません(バンパー下部やリップ、ストレーキなども全く擦っていない)。

狭いところでバック駐車する際は、床下透過表示可能なパノラミックビューモニター[PVM]も大きく役に立ちますし、プリウスが納車されてから「サイズ感」で不満に感じたことは今のところなく、見た目の割に実はかなり使い勝手の良いギャップあるモデルだと考えています。

予防安全装備の使い勝手は特に違和感なくナチュラル

続いては予防安全装備Toyota Safety Senseについて。

その中でも特に完成度が高いのは、レーダークルーズコントロール時の減速。

前車追従時や、下り坂でのエンブレを効かせた減速においては、フットブレーキを点灯させるようなブレーキングではなく、アクセルオフによるエンブレでのナチュラルな減速で、車内に乗っていても違和感のある減速ではないところがグッド。

レーダークルーズコントロールなどのドライビングサポート機能は、普段から活用されない方だと、どうしても食わず嫌いになって利用しないままになることもありますが、一度この機能の良さを知ってしまうと、長距離移動中の体の負担も驚くほどに低減されますし、「こういった車の楽しみ方もあるんだな」という気持ちにもなったり、不思議と落ち着いて安定したペースで走行できるのも良きポイントかもしれません。

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