一体いくらになるんだ…日本人オーナーも所有しているフェラーリFXX K Evoの2分の1スケールが競売に登場!予想落札価格は「V12フェラーリ1台分」

フェラーリのレーシングモデルで、日本人オーナーにも納車されているFXX K Evoの2分の1スケールモデルが競売に登場!

世界限定499台+1台のみ製造されたフェラーリの最上級スペチアーレモデルとなるラ・フェラーリ(LaFerrari)をベースに、更に希少な世界限定32台のみ販売されたレーシング仕様のFXX K。

日本人オーナーにも納車されているこのレーシングモデルですが、更に空力特性を向上させた(ダウンフォース量を+23%アップ)ハイパフォーマンス仕様がFXX K Evoで、このモデルを開発するにあたり特別にフェラーリが製造した風洞モデルが競売に出品されることが明らかとなりました。

今回競売に出品されるモデルは、実物大ではなく半分の2分の1スケールサイズになりますが、果たして予想落札価格はどれぐらいになるのかチェックしていきましょう。


風洞モデルが超豪華なフルカーボン仕様

こちらが今回、海外オークションサイトRMサザビーズオークションにて出品されるFXX K Evoの風洞評価用となる2分の1スケールモデル。

ボディパネルはほぼ全てカーボンファイバー製で最大限の軽量化が図られ、窓ガラス系も全てカーボン仕上げ。

もちろん風洞評価用で原寸大ではないため、リヤミドシップにV型12気筒自然吸気エンジンは搭載されていません。

ボディサイズとしては、全長2,600mm×全幅1,100mmとコンパクトではありますが、実際のレーシングカーを開発する上で風洞評価を実施するには十分なサイズ感とのこと。

あくまでもボディラインに沿って流れる風を評価するだけなので、使い勝手も考慮して敢えて小さいサイズに抑えているのかもしれません。

競売に出品されるのは最終開発段階となる3台目

そもそも風洞評価用のスケールモデルをこの目で見ることができるだけでも貴重だと思いますが、今回オークションに出品されるのは3番目に製造された風洞モデル。

この風洞モデルは、初期段階と中期段階、そして最終段階と様々なパターンの個体が製造されたそうですが、今回の3番目に製造されたのはFXX K Evoの開発最終段階となるため、ある意味完成形ということになりそうですね。

リヤクォータービューは、車やレーシングカーというよりも戦闘機のようなフォルム。

フェラーリXXシリーズの歴史の中でもトップクラスの完成度と云われていますが、元々市販化される予定のなかったスケールモデルが、こうしてオンラインオークションにて無条件にて出品されるのは貴重。

場合によっては、一人の落札者が永遠に所有(ガレージや美術館にて保管?)し続ける可能性もありますし、今後その価値を高める可能性があることを考えると、今回のオークションでの市場価値がベンチマークになるかもしれません。

予想落札価格は?本物のV12フェラーリモデルが1台購入できる金額に?

最後に、今回の風洞モデルの予想落札価格ですが、280,000ユーロ~320,000ユーロ(日本円に換算して約4,890万円~約5,010万円)と、本物のV12フェラーリが1台購入できるレベル。

あくまでも予想落札価格なので、もしかすると予想をはるかに上回る額にて落札される可能性も高そうですが、世界に一台しか存在しない最終開発段階の風洞モデルであることを考えたら(ある意味本物のFXX K Evoよりも希少)、フェラーリマニアからしたら絶対に入手しておきたいモデルではないかと思います。

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