日産がフルモデルチェンジ版・新型GT-R R36を2030年までに開発し、HYPER FORCEのような全固体電池を搭載することを示唆!いよいよ本格的に開発始動か

やはりジャパンモビリティショー2023にて出展されたコンセプトカーが、次期GT-R R36になりそうだ

日産のハイパフォーマンススポーツクーペでお馴染みとなるGT-R R35。

2007年に、スカイラインGT-R R34(Nissan SKYLINE GT-R R34)の後継機種としてデビューを果たし、約17年間に渡り一度もフルモデルチェンジすることなく、マイナーチェンジや一部改良を繰り返すことで商品力を高めてきました。

そんなGT-R R35の後継機種を匂わせるモデルが、2023年10月に開催されたジャパンモビリティショー2023にて、HYPER FORCE(ハイパー・フォース)コンセプトとして発表されたわけですが、まさにこのモデルをベースとした次期GT-R R36が、2030年までにデビューする可能性があることを日産公式のインタビューにて明らかにしています。


HYPER FORCEコンセプトは「次期GT-R R36に向けた具体的な夢」

こちらが、ジャパンモビリティショー2023にて公式出展されたHYPER FORCE。

フロントエンドやリヤエンドに”GT-R”らしきエンブレムバッジが貼付されていますが、よ~く見てみると”GT-R”と表記されてるようで絶妙に表記されていないボカしたフェイクバッジ。

しかしながら、そのデザインとエクストリームなスタイリングは次期GT-R R36を連想させるものがあり、いよいよ本格的に日産も次期モデルに向けて開発を進めていることを期待させてくれます。

海外カーメディアAUTOCARの取材により、日産プログラムデザインディレクターであるジョバニー・アロバ氏からは、「形、プロポーション、スタンスは純粋な空想に基づいたものではありません。これはかなり大胆ですが、2020年代後半の終わりまでに達成できる具体的な夢です」とコメントし、直接的にGT-R R36という表現はしていないものの、2030年までにR35の後継機種が登場することを匂わせるコメントも。

加えてジョバニー・アロバ氏は、「このコンセプトは社内だけでなく、具体的な夢であり、当社を鼓舞する方法についてのマニフェストでもあった」とコメントしていて、パワートレインに関しても純粋な内燃機関ではなく、HYPER FORCE同様に全固体電池を搭載してのデビューが濃厚。

あと、今回ジャパンモビリティショー2023にて出展されたコンセプトに対するフィードバックは”概ね肯定的”だったそうで「一部の二極化があり、EVスーパーカーに対して”NO”と回答する人も多く、内燃機関系にすべきだという意見もあった」とのこと。

全固体電池と高出力モーターにより、次期GT-R R36の最高出力1,000hp超が濃厚?

ここからはHYPER FORCEに関するおさらいになりますが、全固体電池(ソリッドステートバッテリー)や高出力エレクトリックモーターが搭載されることで、システム総出力1,000kW(1,341hp)を発揮することが可能で、現在のチューニングモデルとなるGT-R R35 NISMOよりも2倍以上の出力を発揮することに。

これらのパフォーマンスを最大限に活かすためにも、四輪全てのトラクションを最大化するため、e-4ORCE四輪駆動システムが搭載されることは必須である一方、ピュアEVが濃厚であれば、車体重量の増加によるパワーバランスの変化も考えられそう。

先程の高出力モーターについては、あくまでもHYPER FORCEコンセプトの参考スペックに過ぎないものの、既に海外のピュアEVスポーツカーでは、1,000hp超えのパフォーマンスを持つモデルが当たり前のようにラインナップされているため、次期GT-R R35もこの辺りも出力値がベンチマークになりそう。

2ページ目:HYPER FORCEコンセプトは、あの限定モデルのデザインからインスパイアされている?