遂に動いたか…トヨタ・カローラのホワイトパール塗装剥がれ問題でユーザー達がメーカーに集団訴訟を提起!エンジンブロー問題含めSNSの力で無償修理もあり得る?

今回の集団訴訟でユーザー側が勝訴した場合、他の車種にも波及することは間違いないだろうな…

日本国内でも度々話題となっていたトヨタのホワイトパールクリスタルシャイン(070)塗装剥がれ問題。

前回のブログでもお伝えした通り、オーストラリアのユーザーに納車されたホワイトパール塗装のカムリ(Toyota Camry)やカローラ(Corolla)が、塗装剥がれの悩みを抱えており、Facebookの掲示板・グループにて同様の被害を受けたユーザーを集めることで、メーカーに集団訴訟を起こす計画があったことをお伝えしました。

あれから1年半以上が経過し、2024年1月、遂にオーストラリアのユーザーたちが、メーカーに対して集団訴訟の準備を進めていることが明らかとなりました。


今回被害を訴えるのは、2010年~2014年に製造されたカローラモデルのみ

オーストラリアカーメディアDriveの報道によると、今回オーストラリアで集団訴訟の準備が進められているのは、2010年~2014年に製造されたカローラモデルの塗装剥がれ問題のみ。

今回の裁判を担当するウィリアム・ロバーツ弁護士によると、「ホワイトパールの塗装剥がれの影響を受けたカローラの所有者もしくは元所有者が、トヨタに損害賠償を求める訴訟に参加するよう呼び掛けており、メーカーに対して”苦痛と失望”による価値の損失と損害賠償の責任がある」と主張しています。

繰り返しの記載にはなりますが、上記の問題を抱えた他のトヨタ車のオーナーは、詳細を登録するよう求められていますが、現段階で集団訴訟の対象となるのは「2010年7月12日~2014年9月30日までに製造されたホワイトパール塗装のカローラのみ」となっているそうです。

なお、塗装剥がれの影響を受けたオーナーだけでなく、塗装剥がれの被害を受けながらも既に売却した元オーナーも対象に含まれているそうで、おそらくはそのときに撮影した写真を証拠情報として裁判に提出することが目的だと予想されます(要は被害件数が多ければ多いほど有利という考えなのかも?)。

同様の問題を悩みを抱えているユーザーに対しては、Facebookグループの「Toyota Australia Peeling Paint」に加入するよう呼び掛けていて、この問題が取り上げられた2022年7月時点では850名以上でしたが、2024年1月中旬時点では5倍以上となる約4,600名が参加しています。

直近で報告されたトヨタホワイトパール塗装剥がれの投稿を見ていこう

早速、Facebookグループ「Toyota Australia Peeling Paint」の書き込み内容を見ていくと、直近で投稿されたホワイトパール塗装剥がれの被害報告例として、旧世代RAV4の塗装剥がれが広範囲にわたっていることが確認できます。

こちらは2008年式のランドクルーザープラド(Land Cruiser Prado)。

日本国内でも、2010年式付近のランクルプラドのホワイトパール塗装剥がれの被害報告があるようです。

そしてこちらが、今回の集団訴訟の対象となっている2012年式のカローラ。

まるでラッピングが剥がれたかのような酷いコンディションです。

そしてこちらも、今回の集団訴訟の対象となっている2011年のカローラのホワイトパール塗装剥がれ。

ルーフ部分に広範囲の塗装剥がれが生じてしまい、ベース部分も錆びていることが確認できますね。

2ページ目:集団訴訟とSNSの拡散で懸念されるトヨタの対応とは?