遂に動いたか…トヨタ・カローラのホワイトパール塗装剥がれ問題でユーザー達がメーカーに集団訴訟を提起!エンジンブロー問題含めSNSの力で無償修理もあり得る?

(続き)オーストラリアにて発生したトヨタの塗装剥がれ問題について

引き続き、オーストラリアにて発生したトヨタのホワイトパール塗装剥がれ問題について見ていきましょう。

トヨタオーストラリアは「その都度塗装修理の相談を受け付けている」

一方で、オーストラリアカーメディアDriveは、トヨターストラリアの広報担当にも取材を進めており、「トヨタは、2007年9月~2015年12月までに生産された一部のカローラおよびルクスモデルにおいて、工場で塗布された特定のホワイトペイント(カラーコード040)に関連したペイント剥離の報告を受けました」とコメント。

加えて広報担当は、「トヨタは、これらの車両の金属パネル工場塗装の保証延長プログラムを導入しました。これには走行距離に関係なく、初回登録から12年間無償修理が含まれます。お客様の車両が同様の状態を示し、トヨタの新車保証期間を過ぎている場合は、検査と診断のためにトヨタ販売店に提出されたときに、その車両を個別に検査します」と述べ、場合によってはトヨタ側で検討し、無償での修理も視野に入れていることも明らかにしています。


「言ったもん勝ち」でメーカーが意見をコロコロ変えることだけは避けてほしい

なお、今回の集団訴訟の提起に加えて、SNSでの拡散がメーカーに影響を与え、対象モデルとなるカローラの無償塗装修理が認められた場合、おそらく他のホワイトパールに塗装されたモデルへと波及することは容易に想像でき「SNSで言ったもん勝ち」になってしまわないかが心配なところ(塗装剥がれを拡散することが問題という意味ではなく、メーカーが意向をコロコロ変えることを心配している)。

以前何かと話題になったトヨタGR86のエンジンブロー問題も、本来であれば「サーキット走行の場合は保証修理対象外」と厳密にトヨタがルール決めをしていたにも関わらず、サーキット走行中にエンジンブローが発生 → ディーラーから有償修理の回答 → 被害を訴えるSNSやYouTubeでの投稿・拡散 → メーカーが手のひらを返して無償修理対応…という背景があっただけに、今回も同様の流れに発展してしまうのでは?と懸念しています。

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Reference:Drive