「デカい、盗難怖い、燃費悪い、車内狭い」のに、ついつい走らせたくなるのはなぜ?トヨタ新型ランドクルーザー300が納車後「通算17回目」の給油を迎える

相変らず私のランクル300は距離の伸びるペースが早い

2023年8月に私に納車されて9か月以上が経過した、トヨタのフルモデルチェンジ版・新型ランドクルーザー300(Toyota New Land Cruiser 300)ガソリンZX・3列7人乗り[4WD]。

早いもので、この車の総走行距離も10,000kmを突破しています。

元々はそんなに頻繁的に乗るつもりのなかったランクル300ですが、気が付くと月1,000km以上のペースで走らせていて、現在私が所有している愛車のなかで最もハイペースにて距離が伸びている車でもあります。


ランクル300は、日本の道路事情に全くマッチしていない車だが

まずランクル300を普段使いしてみて真っ先に思うのは、「この車は日本の道路事情に全くマッチしていない」ということ。

交通の流れの良い大通りや高速道路は別にして、他に所有する車で何の抵抗も無く走れるマイナーロードは躊躇してしまいますし、大型ショッピングセンターやスーパーの立体駐車場なども決して広いわけではないため、駐車するにも中々大変。

あとは地下駐車場や機械式駐車場に停めようと思うと、ボディサイズや重量の関係で駐車を拒否されることもあるため、どこへ行くにしても下調べなどをしなければならないため、ある意味で疲れる車だと考えています。

駐車場でも大変な想いをするのに、なぜかついつい乗ってしまいたくなる不思議な魅力

もちろん、大型ショッピングセンターの駐車場に停める際には、駐車スペースを考慮しつつもトナラーにも注意したいですし、できるだけ端っこに停めてドアパン対策なども気にしなければなりません。

それは私が気にするだけでなく、おそらく周りに停めている方々も「何であんなデカい車で来るのよ」「駐車しづらいったありゃしない!」と不満に思われる方も多いでしょう。

そう考えると、何も良い所が無いクルマのようにも見えてしまいますが、そんな困難がありながらもついつい乗りたくなってしまうのがランクル300の不思議な魅力(魔力でもあるかも…)。

毎回「盗難」にビビりながら乗らなければならない

続いては、昨今何かと話題になっているランクル300の盗難被害。

こういった盗難被害のニュースを見ると、「明日は我が身」という想いで、常に盗難にビビりながら運転しているようにも感じるのですが、そう思いながらも定期的に乗っているという謎の矛盾。

ちなみに私が所有するランクル300には、いつもお世話になっているカーセキュリティさんに対応いただき、システムセキュリティのイグラアラーム(IGLA Alarm)最上級グレードを装備していますが(総額にして約48万円)、これでも実際に守り切れているかはわからないため、安心できそうで中々安心できないところ。

盗難にビビりながらも、それ以上に「乗りたい」気持ちが勝ってしまう不思議な魅力

正直セキュリティ関係については、いたちごっこなところはあると思いますが、ランクル300に搭載したイグラアラーム(スマートキー一体型は別)や、レクサスLX600のパンテーラを装着した車両で「盗まれた」という情報は無いため、まだ何とか首の皮一枚繋がっているところでしょうか。

自宅の駐車場に帰るにも、できるだけ日中ではなく外が暗くなる夕方以降にガレージに収めるなど、周りの目を気にしながら乗るというのもストレスではありながらも、怯えること以上に「乗りたい」という願望や欲求の方が勝ってしまうのも、このランクル300の不思議な魔力だと思います。

大排気量でデカいので燃費は当然悪い、おまけに車内も狭い

続いては、ランクル300の最も悪いところであり、ある意味「ランクルらしい」良いところでもある燃費性能について。

ランクル200よりダウンサイジングターボ化された排気量3.5L V型6気筒ツインターボエンジンを搭載しながらも、おまけに燃料タンク容量は100L → 80Lへとサイズダウンしたため、どうしても「燃費悪い」「無給油での航続可能距離が少ない」はお決まりに。

頭ではわかっちゃいるけど、約600kmほど走らせてハイオク満タンで70L以上給油し、そのときのガソリン代が約13,000円なので、どう考えても財布に優しくない仕様です。

維持するにも相当な覚悟が必要だと思います。

これだけデカくて燃費悪い割には、車内の後席の足元は決して広くないですし、リクライニングも出来ず、脚も伸ばせないので快適には程遠いのが正直なところ。

この点もラダーフレーム構造と悪路を走破するための構造上は致し方ないところですが、ランクル300乗るたびに、「荷物は3列目倒せば載るけど、もう少し足もと広くできなかったのかなぁ」とボヤいてしまったり…

燃費の悪さや室内の狭さに”ブーブー”言いながらも、それ以上に「乗りたい」気持ちが勝ってしまう不思議な魅力

「もうそこまで不満タラタラなら、最初から買うなよ!」と言われてしまいそうですが、それでもなぜか家族を乗せてどこへでも走りたくなってしまうという不思議。

後席は確かに狭いのですが、何気に子どもや妻もランクル300のことは気に入っていて、いざ乗って移動していると「さっきの不満なんかどうでも良くなってくる」と思わせてくれるのも、このランクル300の魅力の一つなのかもしれません。

2ページ目:ランドクルーザー300の納車後「通算17回目」給油!給油ランプが点灯しても”走り方”次第では90km以上は走行できる?