ラ・フェラーリ/エンツォ・フェラーリ/F50/F40/288GTOが5台まとめて競売に出品→約30億円にて落札!日本人オーナーに納車されるはずだったオールカーボンのブガッティ・ヴェイロンが競売に登場

そもそもフェラーリの「ビッグファイブ(BIG 5)」がまとめて出品されることが極めて稀

フェラーリのスペチアーレモデルでお馴染みとなるラ・フェラーリ(LaFerrari)/エンツォ・フェラーリ(Enzo Ferrari)/F50/F40/288GTO。

今回、これらの特別モデルがカナダ・オンタリオ州にて開催されたRMサザビーズオークションにて5台セットで出品され、何と驚きの19,577,500ドル(日本円に換算して約30.4億円)にて高額落札されたことがあきらかとなりました。

単純に1台あたり約6億円にて落札された計算になりますが、それぞれの気になる仕様についてチェックしていきましょう。


ビッグファイブが集まることが奇跡ともいえよう

こちらが今回、RMサザビーズオークションにて出品されたフェラーリビッグファイブ。

全てレッドカラーのロッソ・コルサにまとめられ、時代を感じさせるリトラクタブルヘッドライトを搭載するのは、288GTOとF40の2台。

中央には、F1からインスピレーションを受けたF50、そして日本人初のフェラーリデザイナーとして活躍したKen Okuyama氏デザインのエンツォ・フェラーリ。

そして現代のフェラーリのトップモデルともいえるラ・フェラーリとなっています。

ちなみにこれらのモデルは、カナダ人実業家であるマイルズ・ナダル氏によって落札されたもので、彼が創設・管理する「デア・トゥ・ドリーム」コレクションに展示される予定です。

このコレクションには、自動車だけでなくオートバイ、自動車関連の記念品、スニーカーなど、総額にして約6,000万ドル(日本円に換算して約93億円)のコレクションで構成されているため、今回のビッグファイブが加味されることで総額約120億円に。

なお今回開催されたオークションでは、300台を超える車両が出品され、1955年式メルセデス・ベンツ300SLガルウィングクーペから、2015年にローマ法王がニューヨークに訪問した際に使用したというフィアット500Lが出品されました。

ランボルギーニ・ミウラP400SVが、単体では最高額の約7.6億円にて落札

これはフェラーリとは関係ありませんが、フェラーリのビッグファイブに迫る形で高額落札されたのが、1972年式のランボルギーニ・ミウラP400SV。

後のアヴェンタドール・ミウラオマージュと呼ばれる特別仕様車にも採用され、下回りのゴールドアクセントが何とも特徴的で、本モデルの最終落札価格は490万ドル(日本円に換算して約7.6億円)と、過去トップクラス&今回のRMサザビーズオークションにて単体最高額で取引されています。

2003年式エンツォ・フェラーリ

そしてここからは、フェラーリのビッグファイブを見ていきましょう。

まずは2003年式のエンツォ・フェラーリ。

ボディカラーは先ほどの通りロッソ・コルサで、走行距離は僅か8,607kmとほとんど走らせていません。

しかもこのモデル、アメリカの見込み客に初めて披露された希少なサンプルモデルのため、本モデルの最終落札価格は4,295,000ドル(日本円にて約6.7億円)にて落札されています。

1996年式フェラーリF50

続いては、1996年式のフェラーリF50。

本モデルは、世界限定349台のうちの182台目に製造された個体で、オークション資料によれば、モナコに手20,000km以上走られた個体なのだそう。

最終落札価格は、4,240,000ドル(日本円に換算して約6.6億円)とこちらも高額落札ですが、将来的にはまだまだ高騰する一台だそうです。

1985年式フェラーリ288GTO

続いては、今回のビッグファイブで最も希少な一台とされている1985年式の288GTO。

このモデルは以前、イギリスのプロゴルファーであるイアン・ポールスターが所有していたもので、40年近い期間での走行距離は26,617km走られています。

最終落札価格は、400万ドルに届かない3,882,500ドル(日本円に換算して約6.0億円)ではあるものの、それでも十分な高額取引といえるでしょう。

2015年式ラ・フェラーリ

続いては、今回のビッグファイブで最新ともいえる2015年式のラ・フェラーリ。

カナダの富豪が所有していたというこの個体ですが、最終落札価格は3,690,000ドル(日本円に換算して約5.7億円)となっています。

1990年式フェラーリF40

そして最後は、1990年式となるF40。

こちらは、3,470,000(日本円に換算して約5.4億円)にて落札され、今回のビッグファイブで最も安価ではあるものの、それ以前は2億円~3億円にて取引されていた車両ですし、まだまだ今後も高騰しそうなところ。

2ページ目:日本人オーナーに納車されるはずだったオールカーボンのブガッティ・ヴェイロンが競売に登場!