スズキ・スイフトスポーツは「あと1年半」で販売できなくなる?なお次期スイスポの市販化に関する情報は無く、このまま「終売」となる噂も?

現行スイフトスポーツ(ZC33S)は、2025年末まで生産されるようだが…

スズキの主力モデルでコンパクトハッチバックに分類されるスイフト(Suzuki Swift)。

2023年12月に5代目としてフルモデルチェンジを果たし、待望の電動パーキングブレーキ[EPB]&オートブレーキホールド[ABH]が採用された新世代ハッチバックでもあります。

そんなコンパクトハッチバックモデルをベースに、スポーティでワイド&ロー化され、更にパフォーマンスが向上されたモデルがスイフトスポーツになりますが、本モデルが2025年末で終売になる?との噂が浮上しているようです。


2026年からは次期スイフトスポーツ(ZC34S)が販売されないとの噂も?

海外カーメディアDriveがスズキに取材したところ、現行ZC33S型として販売されているスイフトスポーツは、マイルドハイブリッド化された新型スイフトと共に2025年末まで継続的に生産される一方で、それ以降となる2026年からは、スタンダードな新型スイフトのみの販売になるとのこと。

その背景には、日本やオーストラリア、欧州などの排出ガス規制が年々厳しくなり続けている関係で、スイフトスポーツを終売にする可能性が浮上しているとのこと。

ちなみにスイフトスポーツのパワートレインは、排気量1.4L 直列4気筒ターボエンジンをベースにし、欧州市場では排ガス規制や燃費向上を目的にマイルドハイブリッド化して販売しています。

ただ将来的に、欧州独自の汚染規制を満たせるようなCO2排出量を低く抑えるほどの技術が不足しているとかで、こちらも近い将来終売になるとの噂もあるようです。

国によっては、新車を販売する代わりに罰金を支払うシステムも?

一方でオーストラリア市場では、2025年に新車両効率基準(NVES)と呼ばれる車両排出ガス目標を導入する予定で、2025年以降も毎年規制が厳しくなり(EVモデルへと切り替えることが目的?)、場合によってはペナルティとして罰金を支払わなければならない恐れも。

スイフトスポーツの車重は1,000kg未満で、他の競合のホットハッチモデルよりも約300kg程軽いですが、それでも比較的排出量の多いエンジンを搭載しているため、発売初日から「負債」を背負うことになり、より燃費の良いスズキ車で相殺できない場合は、オーストラリア独自のペナルティとして「罰金」を支払わなければならない恐れもあるようです。

排ガス規制をクリアできず、このままスイスポはフェードアウトしていく?

そのため、フルモデルチェンジ版・新型スイフトスポーツの計画については、スズキ・オーストラリアのゼネラルマネージャーであるマイケル・パチョタ氏からは「日本(本社)から確認されたことはありません。私が知る限りでは何もありません」と語っていることから、このまま現行ZC33S限りで終売になるのではないか?という見方が強いようです。

海外カーメディアDriveはスズキに対して、「排ガス規制が厳しくなる中、新たなスイフトスポーツを開発することはまだ実現可能か」と質問すると、マイケル・パチョタ氏は「実際にスポーツカーと呼ぶには、それらの車がどのような排出物を排出するか、また、それらの車でどのようにパワーを生み出すか次第だ」と回答しています

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