(2025年)一部改良版・日産の新型セレナ(C28)e-POWERには4WDではなくe-4ORCEを設定!e-POWERルキシオン×e-4ORCEともなると車両価格だけで500万円は確実か
まさかエクストレイル(T33)やアリアと同じe-4ORCEを設定してくるとは…
2024年7月中旬時点で、既に受注一旦停止中となっている日産のフルモデルチェンジ版・新型セレナ(Nissan New Serena, C28)。
ガソリンモデルとシリーズハイブリッドe-POWER共に新規での受注を停止していて、現在日産ディーラーにて購入できるのは、在庫車もしくは見込み発注分のみとなります。
そして今回、新たな情報として2024年10月に「2025年モデル」となる一部改良版が発表・発売される予定なわけですが、この改良に合わせてe-POWERに設定されていなかった四輪駆動モデルが追加設定される予定で、しかも4WDではなくe-4ORCEを設定してくることが明らかとなりました。
そもそも4WDとe-4ORCEの違いとは?
改良型セレナ(C28)の最新情報をチェックする前に、そもそも4WDとe-4ORCEの違いは何なのか?をおさらいしておきましょう。
日産公式ホームページには、以下の通り記載されています。
これまでの4WDは、雪道や未舗装路などで主に発揮される機能でした。
これに対してe-4ORCEは、日常からアウトドアまですべてのシーンで「走る・曲がる・止まる」性能を飛躍的に向上し、4WDの価値を大きく転換するテクノロジー。
前後2つのモーターと4輪のブレーキを瞬間的に統合制御。
その思ったとおりに曲がれるスムースなドライビングと、高級セダンのような上質な快適性は電気で走る4WDの新体感がe-4ORCE
e-4ORCEの減速時は、前後の揺れを抑制
まず乗り心地においては、e-4ORCEの場合だと前後の揺れを抑制して上質な乗り心地に仕上げているとのこと。
2つのモーターが前後の駆動力と回生ブレーキを絶妙に制御することで、前のめりになる不快な揺れを抑制するのが特徴。
信号や渋滞の多い市街地においては、高級セダンから乗り換えても上質だと感じる乗り心地を提供しているとのことで、この上質さをe-POWERのe-4ORCEでも提供するようです。
e-4ORCEのコーナリング時、駆動力と制動力のバランスを上手く調整
そしてe-4ORCEのハンドリング性能にも注目。
こちらは、曲がりやすいように駆動力とブレーキを統合制御。
路面状況やドライビングによって、刻々と変化する4輪の接地荷重に応じてタイヤのグリップ力を最大限に発揮できるよう、電気の力で前後のトルク配分と4輪のブレーキを統合制御。
これにより、人間の感覚をはるかに超える瞬間的な速さで緻密に車体をコントロールできるとのことで、カーブでアクセルを踏んでも外に膨らみにくく、これまで以上に思い通りのハンドリングを楽しむことができるとのことです。
雪道でのe-4ORCEのグリップバランスが安心感につながる
そしてもう一つが、雪道走行での高い安心感。
氷結路や雪道などを運転するときには、熟練ドライバーでも緊張を感じるものですが、e-4ORCEの場合だと、モーターのトルクとブレーキを瞬間的に緻密に統合制御することで車両の動きを安定的に。
これにより、滑りやすい路面でアクセルを操作した場合でも、トルクを最適に制御するため、ドライバーはしっかりと車両をコントロールできるとのこと。
なお前後駆動力配分制御においては、滑りやすい路面にて前後輪のスリップ傾向を検知して、滑っていない方のタイヤに駆動力を配分することで加速性を維持しながら安定した走行を実現できるというのもポイントです。
[氷結路・上画像の左]・・・前輪がスリップして車両が想定ラインよりも膨らむ場合、後輪側へ配分しトレース性を向上
[雪のワインディング・上画像の真ん中]・・・後輪がスリップして車両がスピンしそうな場合、前輪側へ配分し、安定してコーナーを走行
[滑りやすい路面・上画像の右]・・・滑りやすい路面でタイヤが滑る前にトルクダウンを行うことでタイヤスリップによるトレース性悪化を抑制。それでもタイヤスリップが収まらない場合はさらにトルクダウン(TCS)を行い急激な挙動変化を抑制
2ページ目:セレナ(C28)の最上級グレードe-POWER LUXION[e-4ORCE]ともなると500万円超えは濃厚か?