「バッテリー上がりは転売対策」で炎上したインフルエンサー「白黒以外を選ぶ人は玄人だ。3年以内に乗り換える人は白黒以外の選択肢はない、30万円以上も価値が下がる」と断言
(続き)そもそも3年以内に売却したとして30万円以上も価値が下がるのか?
先程のインフルエンサーの投稿内容より、やっぱり一番気になるのが「3年以内に乗り換える場合、価値は30万円以上も下がるのか?」ということ。
ここでいう「価値」というキーワードは、おそらくホワイトやブラックのボディカラーを選択した場合と比べて…という意味だと推測します、本当にホワイトやブラックに比べて、他のカラーを選択した際に「30万円以上」も価値が下がるかは不明(具体的な検証結果なども公開されていない)。
方向性は若干異なると思いますが、「車両本体価格と売却額との差額」もしくは「メーカーオプションやディーラーオプション、そして諸費用といった総支払額と売却額との差額」で、そもそもホワイトやブラック以外のボディカラーで、どれほどの差があるのかを検証した方がわかりやすいと思うんですね。
そもそも私の場合は、リセールを気にして車を購入しているわけではないので、売却した車の全ての価格が総支払額よりもマイナスになるのは当然。
そうなると、やはり一番比較しやすいのは「車両本体価格と売却額の差額」かと思いますが、果たしてホワイトやブラックを選ばなかった人間が、3年以内に売却したときの損益はどの程度なのかを見ていきたいと思います。
私が所有していた7台の車の売却額と、新車販売価格との損益額は?
早速、ホワイトやブラック以外のボディカラーを選択した車両にて、車両本体価格と売却額の差を見ていきましょう。
➀レクサスCT200h F SPORT(レッドマイカクリスタルシャイン):約3年所有
・車両本体価格:4,330,000円(税込み)
・売却額(下取り):約150万円(税込み)②レクサスNX300h F SPORT(レッドマイカクリスタルシャイン):約2年3か月所有
・車両本体価格:5,700,000円(税込み)
・売却額(買取り):約370万円(税込み)③レクサスIS300 F SPORT Mode Black(ヒートブルーコントラストレイヤリング):約1年所有
・車両本体価格:5,850,000円(税込み)
・売却額(買取り):約490万円(税込み)④トヨタ・ヴォクシー・ハイブリッドZ(グリッターブラックガラスフレーク):約1年半所有
・車両本体価格:3,740,000円(税込み)
・売却額(買取り):約430万円(税込み)⑤ホンダ・ステップワゴンe:HEV SPADA PREMIUM LINE(トワイライトミストブラックパール):約1年半所有
・車両本体価格:3,846,700円(税込み)
・売却額(買取り):約390万円(税込み)⑥トヨタ・シエンタ・ハイブリッドZ(ベージュ):約1年半所有
・車両本体価格:2,870,000円(税込み)
・売却額(買取り):約270万円(税込み)⑦トヨタ・プリウス 2.0L HEV Z(アッシュ):約1年半所有
・車両本体価格:3,700,000円(税込み)
・売却額(買取り):約380万円(税込み)
以上の通りとなります。
レクサスCT200h F SPORTに関しては、当時はサラリーマンで年間6万km走っていた関係で、初回車検を迎える前の時点で約18万kmだったこともあり、そのときにレクサスディーラーにて下取りを出した際に約150万円でしたから、決して悪い数値じゃないと思います(むしろディーラー側は頑張った方だと思う)。
レクサスNX300h F SPORTも2年以上所有して走行距離が2万km超えで200万円落ち、そしてIS300 F SPORT Mode Blackは約1年所有で90万円近く落ちているものの、個人的に満足度としては十分に高いと考えているので特にダメージは無し。
結局は自分が好きな色の車に乗れていれば、それだけで十分満足なことだと思う
そしてここからが一番注目すべきポイントだと思うのですが、いわゆるスタンダードなホワイトやブラック以外のボディカラーを選んだヴォクシーやステップワゴン、シエンタ、プリウスを見ていくと、いずれも車両本体価格からの大きな寝落ちはなく、それどころか「車両本体価格を上回る買取金額」もあったわけですね。
こうしてみると、一概に「3年以内に乗り換える人は、白黒以外の選択肢はない」と言い切るのはちょっと違うと思いますし、何よりも一番は「自分の好きな色の車を乗り、それが白黒以外であろうと、リセールカラーであろうと、その人が満足していれば良い」だけのことで、わざわざ「玄人」と表現する必要があったのか?は疑問に思う所です。
1ページ目:インフルエンサーが「白黒以外を選ぶ人は”玄人”」と語る真意とは?