これマツダRX-7 (FC3S)なのか…ウクライナのデザイナーが手掛けたワンオフモデルが約1,000万円にて販売中!カウンタックやストラトスからインスピレーションを受けた特別な一台
まさかマツダRX-7(FC3S)をベースにしたワンオフモデルが存在しようとは…
日産GT-R R35 NISMOをベースに、イタリアのコーチビルダーであるイタルデザインが、世界限定50台のみ&約2億円もするGT-R 50 by Italdesignを発表したことで大きな話題となりましたが、この他にも別のコーチビルダーが日本製スポーツカーを独自に再設計したワンオフモデルが登場・販売されています。
そのモデルというのが、ウクライナ人デザイナーであるグリグ・トボリン氏が立ち上げたコーチビルドモデルとなるプロテロス・ブレード・ナグアル(Proteros Blade Nagual、以下:プロテロス)で、ベースとなるモデルは1989年式のマツダRX-7(FC3S)。
一体どのようなワンオフモデルなのか?早速チェックしていきましょう。
パッと見はニューストラトスっぽい独特の仕上がり
こちらが今回、ウクライナ人デザイナーによって特別に作られたワンオフモデルのプロテロス。
ベースとなるモデルは、先述にもある通り1989年式となるマツダRX-7(FC3S)。
パット見ではマツダ車がベースとは思えず、どちらかというとイタリアのコーチビルダーであるマニュファクチュア・アウトモビリ・トリノ(MAT)が手掛けた、フェラーリF430をベースにした世界限定25台のみとなるニューストラトス(New Stratos)に近いデザイン。
マルチェロ・ガンディーニの代表車種からインスピレーションを受けたモデル
ちなみにこのプロテロスは、デザイナーであるグリグ・トボリン氏が尊敬してやまないというマルチェロ・ガンディーニ氏の代表的なモデルからインスパイアされているそうで、その車種にはランボルギーニ・カウンタック(Lamborghini Countach)やランチア・ストラトス(Lancia Stratos)が含まれているそうです。
つまり、ランチア・ストラトスのデザイン言語が根底にあるのであれば、先ほどのニューストラトスと、今回のプロテロスのデザイン言語が間接的に似ているのも納得できるところ。
しかもマルチェロ・ガンディーニのデザインアイデンティティには、カウンタックやディアブロに限らず、リアフェンダーが後方に向かって反り上がる形状になっているため、そのデザインが上手くプロテロスにも盛り込まれているのはお見事。
足もとのホイールはランボルギーニ・ムルシエラゴから流用
ワンオフモデルとはいっても、ベースとなるモデルがFC3Sと云われても中々信じられない仕上がりですし、RX-7をベースにしたコーチビルドモデルなど誰も予想できなかったのではないかと思います。
なおプロテロスの特徴といえば、そのシャープで筋肉質なキャラクターラインだと思いますが、実は足もとに装着されるリボルバータイプのアルミホイールは、ランボルギーニ・ムルシエラゴ(Lamborghini Murciélago)のホイールを流用しているとのこと。
こちらはリアデザイン。
プロテロスデザインによると、リアハッチにはラップアラウンドガラスが使用され、一体型のダックテールスポイラーや両サイド2本出しとなるクワッドエキゾーストパイプを採用。
見た目の雰囲気としては、1980年代のマッスルカーに近いものもありますが、リアディフューザーを兼ねたスリムなリアロアバンパーと、モダンテイストなLEDテールライトは現代的。
ボディカラーは、アルサキャンディ・ターコイズブルーにてペイントされているそうで、一方の内装は公開されていないものの、基本的にはFC3Sから引き継がれながらも、シートはRX-8からの流用になるそうです。