迷走どころか暴走気味のジャガー「我々は顧客が2,300万円を支払いたいと思う車以外は製造しない」 なお2023年の販売台数は2018年に比べて「10分の1」に
(続き)ジャガーの記念すべき1台目となるピュアEV GTの車両本体価格は約2,260万円
ジャガーは2024年末に超高級車ブランドとして立ち上げるにあたり、記念すべき1台目となるピュアEVモデルの価格帯を120,000ポンドに設定しているとのこと。
これを日本円に換算すると約2,260万円になるわけですが、どうやらジャガーは「私たちは、顧客が12万ポンドを支払いたいと思う車を出さなければ製造しない」と強気なコメントを残しており、2024年末に発表予定のピュアEV&4ドアGTモデルも、この価格設定になると言われています。
そうなると、この4ドアGTモデルを顧客が「購入したい」と言わない限りは、ジャガーとしても製造することは無い、ということになるわけですが、ある意味で大きな賭けになりそうなところ。
ちなみにこのモデルは、「ジャガー史上最もパワフルなモデル」になると言われていて、全く新しいジャガー・エレクトリック・アーキテクチャ(JEA)を搭載し、航続可能距離は700kmに到達する実用的な車両になるとのこと。
バッテリーセルは自社開発ではなく、親会社のタタからの供給
なおバッテリーセルに関しては自車製ではなく、親会社であるインド企業タタの欧州ギガファクトリーから供給される予定なのだそう。
そしてジャガーは、新型GTモデルの一部情報公開と同時に、ジャガー・ランドローバーの産業基盤や車両プログラム、自動運転技術、AI、デジタル技術、人材育成に対して150億ポンド(日本円換算で約2.8兆円)の投資も発表。
ランドローバーからも、レンジローバーベースのピュアEV版を2024年後半に受注受付け開始!
GTモデルを2025年に発売するに先立ち、2024年後半には、ランドローバーのレンジローバーをベースにしたピュアEV版を受注受付け開始するとのことで、いよいよ本格的にジャガー・ランドローバーグループがEVにシフトするようです。
ジャガーは更に2車種のEVモデルを発表予定
そしてジャガーは今後、このJEAプラットフォームをベースにしたEVモデルを「新たに2台発表する予定」とのことですが、現時点でその詳細は不明。
おそらく1台は、現在ラインナップされているF-PACEなどに置き換わるSUVだと推測しますが、もう一台はスポーツ志向にシフトした2ドアクーペになるのでは?と推測しています。
1ページ目:ジャガーは今現在の立ち位置から脱却することが”最善の策”と考えている?
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Reference:CARSCOOPS