えっ、そんなところまで流用してるの?日産の新型フェアレディZ (RZ34)とZ34 NISMOを並べてみた!何気に他のZと並べたのは初めてな件
しかもフェアレディZ同士を並べたのは11月23日(イイ日産の日)
2023年2月に私に納車されて1年9か月(21か月)以上が経過した、日産のビッグマイナーチェンジ版・新型フェアレディZ (Nissan New Fairlady Z, RZ34)。
今回は初の試みとして、2024年11月23日(イイ日産の日)に別のオーナー様のフェアレディZと並べさせていただくことに。
実は、自分のRZ34以外のフェアレディZと実車を並べたのは今回が初めてなのですが、その記念すべき1台目がハイパフォーマンスモデルのZ34 NISMO。
2台並べてみての違いや、「実はこんなところまでパーツを流用している」ポイントも見ていきましょう。
ボディカラーの影響しているからなのか、やっぱりZ34 NISMOはワイド&ロー
初の隣りあわせとなるフェアレディZ。
単体でのZ34 NISMOは何度か拝見したことがありますが、こうして2台並べてみると、その存在感やマッシブ感はRZ34にない要素。
オーナー様曰く、Z34 NISMOは2024年夏頃に中古で購入されたそうで、ボディカラーはブリリアントホワイトパール、トランスミッションはATとのこと。
2025年モデルのRZ34でも、プリズムホワイト×スーパーブラックルーフ2トーンが廃止となった代わりに、ブリリアントホワイトパール×スーパーブラックルーフ2トーンが新規設定されたので、今回間近でブリリアントホワイトのZの色味を確認できて良かったと思います。
ブリリアントホワイトとプリズムホワイトの違いは?
ちなみに、私自身が感じたプリズムホワイトとブリリアントホワイトの違いとしては、ブリリアントホワイトが光沢を抑えたベージュや黄色に近い色味で、一方のプリズムホワイトは水色がかったクリアなホワイトというイメージ。
他メーカーでいえば、レクサスのソニッククォーツがブリリアントホワイトに近く、F SPORT専用ホワイトノーヴァガラスフレークがプリズムホワイトに近い印象です(あくまでも個人的な主観ですが…)。
とはいえ、こうしてRZ34のセイランブルー×スーパーブラックルーフ2トーンと比較すると、やはりブリリアントホワイトは膨張色ということもあって大きさが際立ちますし、NISMOなのでフロント・リアフェンダーの張り出しがとにかくワイド。
RZ34も後ろから見るとワイドだが、やはりZ34 NISMOのワイドさは特別
リアから見ると、そのワイドさは顕著。
RZ34のように、テール周りがブラックガーニッシュの帯が設けられていない分、Z34 NISMOは満遍なくブリリアントホワイトなので、そのワイドさが際立つんですね。
しかもZ34 NISMOは、フロント・リア共にハミタイ対策のボディ同色フェンダーモールが標準装備されているため、そのアクセントもあってワイド感を強調させています。
参考までに、両車のボディサイズは以下の通り。
RZ34 version ST・・・全長4,380mm×全幅1,845mm×全高1,315mm、ホイールベース2,550mm
Z34 NISMO・・・全長4,330mm×全幅1,870mm×全高1,315mm、ホイールベース2,550mm
両車のボディサイズを見ての通り、全長はRZ34の方が+50mm長いものの、全幅はZ34 NISMOの方が+25mmワイドで、しかし全高とホイールベースは全く同じ。
基本的にRZ34は、Z33/Z34のプラットフォームをベースにした改良型になるわけですが、なぜ型式をZ35にしなかったのか?については、フルモデルチェンジによる安全装備の義務化を避けるため。
日産がビッグマイナーチェンジに拘る理由は?
見た目はどう考えても全く別物に見えるRZ34とZ34ですが、実際のところフルモデルチェンジしたくても出来なかった理由というのが、2021年11月以降より、国産の新型車(乗用車新車)を対象とした衝突被害軽減ブレーキ装着の義務化を避けるためだったんですね(つまりビッグマイチェン前のZ34は自動緊急ブレーキが搭載されていない)。
一方で、フルモデルチェンジする輸入車新型車は2024年6月以降、継続生産モデルとなる国産車が2025年12月/輸入車が2026年6月に義務付けることになるわけですが、おそくらZ34の年次改良やビッグマイナーチェンジ相当のモデルが2025年12月を目途に義務付けられるのだと思いますが、そういったレギュレーション(規則)を上手くかいくぐるための対策だったということに。
RZ34の”R”には、複数の意味・由来がある?
ちなみに、RZ34の”R”の意味・由来は「Refine(リファイン)」を意味しますが、一説によればイタリア語で「復活/再生」を意味する「リナーシタ(Rinascita)」との情報もあるようです。
もちろん、その他にも開発コストの回収見込みや開発期間の短縮も含めて、ビッグマイナーチェンジに留まるという選択肢もあったのだと思いますが、本来ビッグマイチェンレベルで排気量3.7L V型6気筒自然吸気エンジンから、排気量3.0L V型6気筒ツインターボエンジンにダウンサイジングターボ化するだけでもフルモデルチェンジ級の大胆な変更でしょうし、一方で排ガスや騒音規制などをクリアするための対策だったのかもしれません。